
Androidスマートフォンの顔認証はこれまで決定打に欠ける状況が続いてきましたが、Googleがその流れを変えるかもしれません。新たに「Project Toscana」と呼ばれる高度な顔認証システムを開発していることが明らかになりました。
Project Toscanaとは何か
関係者の情報によると、Project ToscanaはPixelスマートフォンおよびChromebook向けに開発されている新しい顔認証技術です。従来のPixelシリーズに搭載されてきた顔認証機能よりも、はるかに高度な仕組みになるとされています。
実際に米カリフォルニア州マウンテンビューでUXテストが実施されており、単一のパンチホールカメラを備えたPixel端末や、外部カメラを搭載したChromebook試作機で動作確認が行われたようです。
暗所でも高速かつ高精度
テストではさまざまな照明条件下で検証が行われ、暗い環境でも高速かつ安定して動作したと伝えられています。体感速度はAppleのFace IDに匹敵するレベルだったとの情報もあり、従来のPixelの弱点だった暗所での認識精度が大きく改善されている可能性があります。
現在のPixelシリーズの顔認証は、Pixel 7以降で再導入され、Pixel 8やPixel 9、Pixel 10ではセキュアアプリや決済にも対応しています。しかし、前面カメラのみを使う方式のため、暗い場所では精度が大きく低下するという課題がありました。
IR方式採用の可能性
Project Toscanaの詳細な技術仕様は明らかにされていませんが、赤外線を活用したIRベースの顔認証が採用される可能性が高いとみられています。過去にはPixel 4で3D顔認証が導入されましたが、翌年には廃止されました。今回はその反省を踏まえ、より洗練された形で再挑戦する構えのようです。
以前からPixel 11シリーズでディスプレイ下IRカメラの採用が検討されているとの報道もありました。最終的にアンダーディスプレイ方式になるのか、従来型のパンチホールデザインを維持するのかは現時点では不明です。
Pixel 11に搭載される可能性
開発が順調に進めば、Project Toscanaは今夏登場見込みのPixel 11シリーズに搭載される可能性があります。Chromebookへの展開については時期がやや不透明ですが、2026年中の実装も視野に入っているとみられます。
GoogleはまだProject Toscanaについて公式発表を行っていません。しかし、例年Google I/Oでは新技術やハードウェア関連の取り組みが披露されることが多く、近いうちに詳細が明かされる可能性もありそうです。
もし暗所でも安定して使える高精度な顔認証が実現すれば、Androidにおける顔認証の評価は大きく変わるかもしれません。Pixel 11の発表とあわせて、今後の動向に注目が集まります。

