
Motorolaが欧州市場向けに発表した新型エントリースマートフォン「Moto G17」および「Moto G17 Power」を巡り、ソフトウェアアップデート方針が注目を集めています。両機種は最新モデルでありながら、Android OSのメジャーアップデートが一切保証されていないことが明らかになりました。
エントリーモデルとしては充実したハード構成
Moto G17は英国で149.99ポンドという手頃な価格設定ながら、6.72インチのFHD+ディスプレイ、5,200mAhバッテリー、MediaTek Helio G81、4GB RAM、背面にはソニー製Lytiaセンサーを採用した50MPカメラと5MP超広角カメラを搭載しています。イヤホンジャックを備え、カラーバリエーションも複数用意されるなど、価格を考えれば堅実な構成です。
上位のMoto G17 Powerは基本仕様を共通としつつ、バッテリー容量を6,000mAhに強化したモデルとなっています。
Android 15搭載もOSアップデートは保証されず
一方で問題視されているのがソフトウェア面です。両モデルはAndroid 15をプリインストールして出荷されますが、2026年時点ではすでにAndroid 16が正式リリースされており、やや古いバージョンでのスタートとなります。
さらに重要なのは、MotorolaがAndroid OSのバージョンアップを一切約束していない点です。英国向け情報ではセキュリティアップデートは2年間提供されるとされていますが、OSアップデートについての明確な記載はありません。
欧州規制でもOS更新は必須ではない可能性
EUでは規制により長期のサポートが求められるケースがありますが、フィンランドのメディアが当局に確認したところ、現行の規制ではOSのメジャーアップデートまでは義務付けられていないとの見解が示されています。あくまでセキュリティ修正や機能維持に関する更新が対象となるようです。
このため、Moto G17シリーズは地域によっては5年間のセキュリティアップデートが提供される可能性がある一方、Android 16以降へのアップデートは行われないまま終わる可能性も否定できません。
同じMotorolaでも大きく異なるアップデート方針
Motorolaは近年、「7年間のアップデート保証」を掲げるハイエンドモデルも発表しています。その一方で、今回のようにOSアップデートを一切明言しないエントリーモデルが存在することから、製品ラインごとのサポート格差がより鮮明になっています。
公式発表資料でもアップデート方針についてはほとんど触れられておらず、販売ページでもサポート期間が明示されていない国がある点には注意が必要です。
なお、現時点でMoto G17シリーズが日本国内で発売されるという情報はありません。ただし、仮に国内投入が明らかになった場合でも、購入前にソフトウェアアップデート方針を十分に確認したうえで検討する必要がありそうです。価格の手頃さだけで判断すると、長期利用の面で後悔する可能性もあり得ます。

