OPPOとGoogle CloudがAI分野で協業深化 記憶とプライバシーを軸に次世代AIOS構想を提示

スマートフォンにおけるAI活用が本格化する中、OPPOは次世代のAIオペレーティングシステム(AIOS)に向けた新たなビジョンを明らかにしました。2026年1月に北京で開催された「Google Cloud Export Summit」において、同社はGoogle Cloudとの協業をさらに深め、「記憶の共生」と「プライバシー保護」を中核とする戦略ロードマップを発表しています。

記憶を中核に据えた統合型AI体験を目指す

OPPOによると、現在のモバイルAIは機能が増える一方で、「情報を覚えておく」「必要な情報を探す」「次に必要な情報を先回りして得る」という根本的な課題が依然として残っているといいます。これに対し、同社は記憶を基盤に据えたAIOSによって、システムレベルでこれらの課題解決を図る考えです。

その中心となるのが、グローバルで展開されている「AIマインドスペース」です。テキストや画像、音声といったさまざまな入力情報を整理・蓄積し、いわば端末内の「第二の脳」として機能します。

Geminiと連携するAIサーチと先回り提案機能

AIマインドスペースは、Google Geminiと連携することで、端末内に保存された情報をもとに、より個人に最適化された応答を提供する仕組みを目指しています。検索機能についてもGoogle Cloudとの協力により強化され、自然な言葉で複数のアプリを横断しながら情報を探せるAIサーチへと進化しました。

さらに、AIサジェスト機能では、リアルタイムの利用状況と記憶データを組み合わせてユーザープロファイルを更新し、適切なタイミングでの提案を行います。これにより、ユーザーが操作する前に必要な情報や行動を提示する体験を実現するとしています。

プライバシーを重視したクラウド活用基盤を構築

AIが日常生活に深く関わるようになる中で、OPPOが特に重視しているのがプライバシー保護です。同社はその基盤として「プライベートコンピューティングクラウド(PCC)」アーキテクチャを導入しました。

PCCは、Google Cloudの機密コンピューティング技術を活用した分散型のクラウド基盤で、データを暗号化したまま処理できる点が特徴です。これにより、クラウドの利便性と高いセキュリティを両立させる狙いがあります。

オープンなエコシステムでAIの価値最大化へ

OPPOのAI戦略は、「New Computing」「New Perception」「New Ecosystem」の3つを柱としており、オンデバイスAI、記憶共生エンジン、エージェント連携基盤といった技術によって支えられています。Google Cloudとの協業は、その中でもエコシステム拡張を象徴する取り組みと位置付けられています。

アプリやサービスの枠を越えたエージェント同士の連携を進めることで、よりシームレスで実用的なAI体験を実現する考えです。今後は世界中の開発者と連携し、さまざまなシーンで活用できるインテリジェントなサービス基盤の構築を目指すとしています。

OPPOが描く次世代AIOSは、単なる機能強化にとどまらず、ユーザー理解と信頼性を重視した方向性が特徴と言えそうです。スマートフォンAIの進化において、今後の展開が注目されます。

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