
同じQualcomm製の最新フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載しながら、Xperia 1 VIIとPOCO F8 Proの間には、Geekbench 6のベンチマーク結果で無視できない差が確認されています。とくにCPU・GPUの両面で数値上の開きが大きく、価格差を考慮すると気になる結果と言えそうです。
CPU性能はシングル・マルチともに2割以上の差
まずGeekbench 6.0のCPUベンチマーク(直近50回分の集計)を見ると、POCO F8 ProはXperia 1 VIIを大きく上回る結果となっています。
| Xpeia 1 VII | POCO F8 Pro | |
| シングルコア平均 | 2,293 | 2,818 |
| シングルコア標準偏差 | 897 | 253 |
| マルチコア平均 | 7,313 | 8,912 |
| マルチコア標準偏差 | 2,079 | 603 |
シングルコアの平均スコアは、Xperia 1 VIIが2,293に対し、POCO F8 Proは2,818。差は約23%に達しています。
マルチコアでもXperia 1 VIIが7,313、POCO F8 Proが8,912となっており、こちらも2割以上の性能差が確認できます。
同一チップセットを採用しているにもかかわらず、ここまで明確な差が出ている点は注目に値します。
標準偏差が示す性能の安定性にも大きな違い
さらに見逃せないのが、スコアのばらつきを示す標準偏差です。
Xperia 1 VIIのシングルコア標準偏差は897、マルチコアでは2,079と非常に大きく、計測ごとの性能変動がかなり大きいことが分かります。
一方、POCO F8 Proはシングルコア253、マルチコア603と比較的安定しており、持続的なパフォーマンスという観点では優位性が際立ちます。
単なる平均値だけでなく、性能の安定性という点でもXperia 1 VIIはPOCO F8 Proに大きく劣る結果となっています。
GPU性能でもPOCO F8 Proが上回る結果に
Geekbench 6.0のGPU(OpenCL)ベンチマークでも、両者の差ははっきりしています。
平均スコアはXperia 1 VIIが16,902に対し、POCO F8 Proは約18,348と、GPU性能でもPOCO F8 Proが上回っています。
| Xpeia 1 VII | POCO F8 Pro | |
| GPU(Open CL) | 16,902 | 18,348 |
ゲームや動画編集などGPU負荷の高い用途では、この差が体感に影響する可能性も否定できません。
倍以上の価格差をどう見るべきか
価格面を見ると、Xperia 1 VIIの国内SIMフリーモデルは189,200円。一方、POCO F8 Proは89,980円で、早割りクーポンを利用すればさらに1万5,000円引きとなります。実質的に倍以上の価格差がある状況です。
もちろん、両機種にはカメラ設計やディスプレイ品質、ブランド価値、サポート体制など、ベンチマークでは測りきれない違いが存在します。また、ベンチマークスコアはあくまで性能を測る一つの指標にすぎません。
ただし、これほどCPU・GPUの両面で差があり、さらに性能の安定性にも明確な違いが見られるとなると、実使用における体感性能にも差が出る可能性は十分に考えられるでしょう。
同じSnapdragon 8 Elite搭載機という前提を踏まえると、今回の結果は価格と性能のバランスを考えるうえで、ユーザーにとって悩ましい判断材料となりそうです。
