
米国各地を襲っている大規模な氷雪嵐を前に、複数の天気アプリを使って予報を確認していたところ、GoogleのPixel Weatherが想像以上に実情とかけ離れた予測を示していたことが明らかになりました。安全確保が重要な状況だからこそ、予報精度の差が際立つ結果となっています。
冬季嵐に備え複数の天気アプリを比較
今回の嵐では、米国南部では広範囲で着氷が発生し、北東部ではまとまった降雪が予想されています。筆者はノースカロライナ州ウィンストン・セーラム周辺での安全確保や、予定されていたイベントの判断材料として、複数のAndroid向け天気アプリとWebサイトを併用して予報を確認していました。
使用していたのはAccuWeather、Weather Underground、Hyperlocal Dark Sky Tech & Radar、Foreca、The Weather Channel、そしてGoogleのPixel Weatherの6種類です。天気予報はアプリごとに食い違うのが前提とはいえ、今回のPixel Weatherの予測には大きな違和感がありました。
最も的確だったAccuWeather、Pixel天気は大きく外れる結果に
結果として、最も実情に近かったのはAccuWeatherでした。この嵐が雪よりも着氷の影響が大きいこと、そして降り始めが土曜夕方になる点を唯一正確に捉えており、過去数年の使用経験とも一致しています。The Weather Channelも比較的正確でしたが、広告の多さによる使いにくさが気になったとしています。
一方、Pixel Weatherはこの地域に10〜30インチの大雪が降ると繰り返し予測し、降り始めの時間も朝から深夜まで日によって大きく変動していました。他の多くのアプリが夕方以降の降水開始でほぼ一致していたのとは対照的です。
嵐の最中でも続くPixel Weatherの誤認識
実際に嵐が始まった後も、Pixel Weatherのズレは修正されませんでした。夜間に1〜2インチ程度の雪が降った後、現地では凍結雨が降り続いていましたが、Pixel Weather上では終日雪が降り続く予測のままで、着氷についての言及はほとんど見当たりませんでした。
着氷は積雪以上に交通や生活への影響が大きく、備えを左右する重要な要素です。その点で、Pixel Weatherだけを頼りに判断するのは危険になりかねない状況だったといえます。なお、Forecaも同様に着氷を考慮しない予測を出しており、精度面では課題が残る結果でした。
他地域でも指摘されるPixel Weatherの精度問題
こうした事例は今回に限った話ではありません。海外メディアの指摘によると、カナダではPixel Weatherが実際の観測地点と比べて気温を8度も誤って表示していた例も報告されています。コメント欄には、今回の嵐において他の予報と大きく異なる内容を示していたと感じたユーザーの声も複数寄せられています。
Googleは気象モデルにAIを組み合わせた予測を行っていますが、今回のように雪と雨、氷が入り混じる複雑な気象条件では、うまく機能していない可能性が示唆されます。
天気予報は非常に高度で難しい分野であり、どのアプリも完全ではありません。ただし、今回の事例は、一つの天気アプリだけに頼ることの危うさを改めて示しています。特に安全に直結する状況では、複数の情報源を確認し、全体の傾向を見ることが重要だといえるでしょう。
現在この嵐の影響を受けている地域の方は、引き続き十分な注意を払い、安全を最優先に行動することが求められます。

