
Xperia 1 VIIの一部ユーザーから、端末が突然起動しなくなる、いわゆる「文鎮化」問題が再び報告されています。大量発生というほどではないものの、Android 16へのアップデート時期以降、各種SNSや掲示板で同様の声が少しずつ増えている状況です。
SNSでは電源断から復旧できない例が散見
Xでは、交換後の個体が再び起動不能に陥ったという投稿も見られます。あるユーザーは、文鎮化後に無償交換されたXperia 1 VIIが再び電源が入らなくなり、データ移行ができないと報告。端末自体のトラブルに加え、せっかく綺麗に貼った保護フィルムまで無駄になってしまったと嘆いています。
また別の投稿では、突然電源が落ちてから復旧できなくなり、高額な端末代だけが残ってしまったという声もあります。長年Xperiaを使い続けてきたユーザーでも「こんなのは初めて」と驚きを隠しません。
さらに、家族の端末が起動不能になったため、症状が出ていない自分の端末も合わせて交換を依頼したという例もあり、メーカーへの不安がにじむ内容が続いています。
価格.comでは「交換後も再発」との証言
価格.comのクチコミ欄でも深刻な報告が投稿されています。
新品購入後わずか2か月で文鎮化し、交換品に切り替えたものの、4か月も経たずに再び起動不能になったというユーザーが登場。設計レベルの不具合を疑う声もあり、交通アプリや電子決済が使えないといった日常生活への影響にも言及しています。
一度目の文鎮化でのサポート対応に不満を抱えていたこともあり、このユーザーは「今回は購入店に返品を申し出て他社製品に乗り換える」と強い失望を示しました。
Redditでは「安全と判定された端末でも突然死した」との海外報告
海外のRedditコミュニティでも、Xperia 1 VIIの電源断に関する議論が継続中です。
IMEIチェックでは問題なしと表示された個体でも突然死したという投稿が複数確認されており、「初期ロットはすべて危険では」と危惧するユーザーもいます。
一方で、「IMEIチェックはあくまで特定の不具合に関してのみで、保証を完全に担保するものではない」と冷静な意見もあり、実際には複数の要因が絡んでいる可能性も示唆されています。
実際に文鎮化した海外ユーザーの中には、購入から約2か月で電源が入らなくなったとの証言もあり、交換品では問題が再発していないとする報告もあります。
大規模再発ではないが、ユーザーの不安はじわじわ拡大
今回の報告は、以前ソニーがリコール対応した不具合と完全に同一とは断定できません。しかし、対策済みとされる端末やIMEIチェックで「安全」と判定された個体でも電源断が起きているという投稿が重なっている点は、ユーザーの不安を高める要因となっています。
投稿内容を見る限り、症状は現時点で限定的ではあるものの、Android 16アップデート前後から件数が増えている印象もあります。メーカー側からの追加説明や調査結果が待たれるところです。
今後も同様の報告が増えるのか、それとも限定的な事例にとどまるのか、Xperia 1 VIIの挙動には引き続き注目が集まりそうです。
