
NTTドコモは、サムスン製スマートフォンで発生している「ドコモ電話帳」アプリの表示不具合について、新たに対処方法を追加で公開しました。今回の更新(2025年12月11日)では、クラウドから電話帳データを復元する手順が案内されており、不具合が実際に発生しているユーザーに向けたサポートが強化されています。
ディープスリープ設定の見直しを推奨

修正版アプリが未配信の機種を利用するユーザーに向けては、端末側の「バックグラウンドでの使用を制限」設定が影響している可能性があるとして、「ドコモ電話帳」をディープスリープ対象から除外する設定が推奨されています。これにより、アプリが自動的に休止状態となることを防ぎ、不具合の発生を抑制できるとしています。
修正版アプリ配信済みの機種は「バッテリー最適化」の停止を
すでに修正版アプリが配信されている機種では、「バッテリー使用量の最適化」機能をオフにすることで安定した動作が見込めると案内しています。設定変更の具体的な手順については、ドコモが公開しているガイドへのリンクから確認できるようになっています。
データが表示されない場合はクラウドからの復元を
今回の更新で新たに追加された情報が、クラウド上に保存されている「ドコモ電話帳」データの復元手順です。通話履歴に名前が表示されなくなる、アプリ内の連絡先が見えなくなるといった不具合が出ている場合、クラウドからデータを復元することで改善が期待できるとしています。
クラウド復元の方法についても、ドコモが専用の案内ページを公開しており、ユーザーが自身で試せる対処として紹介されています。
不具合は継続調査中、アプリの修正版も順次配信へ
ドコモはすでに一部機種向けに修正版アプリの配信を開始していますが、追加で不具合が確認された22機種については、準備ができ次第順次配信する予定です。また、原因調査のため一部端末向けのソフトウェア更新は一時中止されています。
今回の追加案内により、ユーザーが自身で取れる対処の幅が広がった形となります。ドコモは今後もホームページなどで最新情報を更新していくとしており、該当機種を利用しているユーザーはこまめな確認が推奨されます。

