Xiaomi、2025年第3四半期も絶好調 ― スマホ事業が堅調、17シリーズは前世代を大幅超え。EV部門は初の黒字を達成

Xiaomi(シャオミ)が2025年第3四半期の決算を公表しました。売上高は4四半期連続で1,000億元(約2兆円)超えを維持しており、同社の好調ぶりが数字にもはっきりと表れています。


■ スマホ事業は“9四半期連続成長”を記録

スマートフォン事業は引き続き堅調で、7〜9月期の出荷台数は4,330万台。9四半期連続で増加しており、世界市場では引き続きトップ3のポジションを確保。中国国内でも2位を維持しています。

スマホ部門の売上は460億元に達し、特に4,000〜6,000元(約5.6万〜8.4万円)の価格帯で需要が拡大。この価格帯は全体の18.9%を占め、前年同期比で5.6ポイント増加しました。


■ 「Xiaomi 17シリーズ」が前世代を大きく上回る滑り出し

発売から1カ月が経過したXiaomi 17シリーズは、前世代の15シリーズ比で約30%上回る販売ペースを記録。
とりわけ17 Pro17 Pro Maxの人気が突出しており、シリーズ全体の8割以上を占めています。標準モデルの「17」が2割以下にとどまるなど、上位モデルへの需要が一段と高まっている状況です。


■ TWS・タブレットも引き続き好調

ウェアラブル部門では、Xiaomi製TWSイヤホンが世界2位、中国1位にランクイン。タブレットも世界トップ5、中国トップ3を維持し、スマホ以外の分野でも存在感を示しています。


■ IoTデバイスは“10億台突破”、スマートホーム分野が着実に成長

スマートホーム事業では、Xiaomiプラットフォームに接続されているIoTデバイスが累計10億台を突破。
IoT・生活家電カテゴリーの売上は276億元(前年比+5.6%)と堅実に拡大しました。


■ EV事業がついに黒字化、四半期出荷台数は10万台超に

注目を集めていたEV(電気自動車)事業は、第3四半期にして初の黒字化を達成。
同四半期に「EV・AI・その他事業」が生み出した利益は7億元でした(カテゴリー別の内訳は非公開)。

EVの四半期出荷台数は108,796台と前期の81,302台から大幅増。
10月単月だけでも4万台を販売し、「Xiaomi YU7」は10月の中国SUV市場で販売台数1位を獲得しています。

EVとAIを軸に据えた新規事業が軌道に乗り始めており、同分野の売上は290億元に到達。Xiaomiが“総合テック企業”へと進化を続けていることがうかがえます。


■ 研究開発投資も過去最大ペースに

1〜9月の累計R&D投資額は235億元。第3四半期だけで91億元を投じており、前年同期比では52.1%増と大幅に伸びています。

R&D部門の人員は24,871名と過去最多を更新。
さらにXiaomiは、Forbesが選出する「World’s Best Employers 2025」にも名を連ねており、働きやすい企業としての評価も高まっています。


■ Xiaomiの勢いはどこまで続くのか

スマホ、IoT、EVと複数の柱が揃い、売上は1,000億元超えを当たり前のように達成。特にXiaomi 17シリーズやEV事業の成長スピードは目覚ましく、2025年はXiaomiにとって事業転換のターニングポイントとなる可能性があります。

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