Galaxy S26シリーズ、Exynos復活で1台あたり最大5000円以上のコスト削減か

サムスンが次期フラッグシップ「Galaxy S26」シリーズで自社開発のExynos 2600を再び採用する方針を固めたようです。これにより、調達コストを大幅に抑えられる可能性が指摘されています。

Snapdragon依存から脱却、コスト圧力への“現実的な解”

関係者によると、サムスンは「Galaxy S26」および「S26+」向けにSystem LSI部門が設計したExynos 2600を搭載し、Qualcommの最上位チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」より20〜30ドル(5000円前後)安く調達できる見込みだといいます。
近年、Snapdragonの価格は急騰しており、メーカー向け価格は1基あたり240〜280ドルに達するとの予測もあります。前世代のSnapdragon 8 Gen 3(約170〜200ドル)から大幅に値上がりしており、これがサムスンのMX(Mobile Experience)事業を圧迫していました。

そのため、今回のExynos復活は“覇権争い”というより、収益性の改善を最優先した現実的な判断とみられています。

1モデルあたり数十ドルの差が、最終的に数千万ドル規模の節約に

仮にGalaxy S26シリーズの多くをExynosでまかなうと、シリーズ全体で数千万ドル規模のコスト削減につながる可能性があります。
サムスンはS25シリーズを全世界でSnapdragonのみで展開した結果、昨年のチップ調達コストが25%以上増加したといわれています。その反省から、再び“デュアルチップ体制”へ戻す判断に至ったとも考えられます。

性能差の懸念は依然として残る

一方で、チップ混在による性能差という、過去のGalaxyシリーズで繰り返し議論となった問題も再燃しそうです。
従来、Snapdragon搭載モデルは処理性能・発熱管理ともに優れている傾向があり、Exynosモデルは通信時の電力効率や発熱面で課題が指摘されがちでした。

さらに、両社ともArmアーキテクチャを採用しているものの、アプローチは大きく異なります。Qualcommはスマートフォン向けに細かく最適化したカスタムコアを開発しているのに対し、サムスンのExynosはArmのリファレンス設計を基盤とするケースが多いため、差が出やすいとされます。

Snapdragon最新世代は“発熱寄り”との報告も

興味深いのは、Snapdragon 8 Elite Gen 5が“やや熱を持ちやすい”という初期評価が出ている点です。そのため、Exynos 2600が実機レベルで安定したパフォーマンスを示せれば、イメージを大きく覆すチャンスになり得ます。

ベンチマーク上ではExynos 2600はまずまずの数値を出しているとされますが、実際に重要なのは電力効率・発熱・通信性能など、日常使用でのバランスです。

S26シリーズの構成比は「Snapdragon7:Exynos3」の予測

アナリストの見立てでは、Galaxy S26シリーズはSnapdragonとExynosの比率が7:3程度になる見通しです。Exynosの本格復活への試金石となるモデルだけに、その仕上がりに注目が集まります。

今回の動きは、サムスンが再び自社チップへの投資を加速させる兆しとも言えます。Exynos 2600が期待に応える性能を発揮できれば、今後のフラッグシップでも採用が広がる可能性は十分にあります。

ソース

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Galaxy S26シリーズ
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