Galaxy S25シリーズでGoogleの「Gemini」が標準音声アシスタントの座を引き継いだことで、Bixbyは事実上の“引退”と思われていました。しかし、新たなリークによって、サムスンが依然としてBixbyの改良を進めている可能性が浮上しています。
新しいBixbyオーバーレイが流出
海外メディア「SamMobile」によると、サムスンは次期アップデート「One UI 8.5」で、Bixbyのポップアップ画面（オーバーレイ）を刷新する準備を進めているようです。リークされた画像では、ライトテーマとダークテーマの両方に対応した新しいUIが確認されており、デザインは最新のクイック設定パネルなど、One UI 8.5全体のビジュアルスタイルに合わせたものとなっています。
新しいBixbyの見た目は、Geminiのオンスクリーンオーバーレイにも似ており、サムスンが自社AIアシスタントを再定義しようとしている様子がうかがえます。ただし、現時点ではBixby自体の機能面での強化やパフォーマンス改善については明らかにされていません。
One UI 8.5ではBixbyの統合も強化？
別の報告では、One UI 8.5では「モードとルーチン」との連携が改善されるなど、Bixbyのシステム統合が強化される可能性も指摘されています。これが事実なら、Bixbyはより“デバイス操作に特化したアシスタント”として再生を図ることになるでしょう。
一方で、AI能力においてはGeminiが圧倒的に優勢です。GeminiはGalaxy S25シリーズ以降のリマインダー、カレンダー、ノートといった主要アプリに深く統合されており、自然言語での操作性や学習機能の面でBixbyを大きく上回っています。
Galaxy S26シリーズで正式発表へ
Android 16をベースとするOne UI 8.5は、来年初頭に登場予定の「Galaxy S26」シリーズで正式デビューする見込みです。その際、サムスンがBixbyの新戦略をどう打ち出すのか注目されます。
AI時代の中で存在感を失いつつあったBixbyですが、今回の動きは“復活の兆し”を示しているのかもしれません。
