
サムスンが開発中とされる初のトライフォールド(3つ折り)スマートフォン「Galaxy Z TriFold」について、新たな特許画像が公開されました。これにより、本体構造やバッテリー配置、そして折りたたみ機構の一部が明らかになっています。サムスンは依然として正式な発表時期を明らかにしていませんが、今回の情報から製品の完成度がかなり高まっていることがうかがえます。
3基のバッテリーを搭載、合計容量は5000mAh超に

今回、韓国特許庁に提出された資料を発見したのはGalaxyClubで、そこには「Galaxy Z TriFold」の内部構造を示す詳細な図面が含まれていました。注目すべきは、3枚のパネルそれぞれにバッテリーが搭載されている点です。特にカメラモジュールを収めた部分のバッテリーは他よりも小型化されており、スペース効率を重視した設計であることが分かります。
容量の異なる3基のバッテリーを組み合わせることで、全体として5000mAhを超える大容量を実現するとみられています。これは現行のGalaxy S25 Ultraを上回る数字で、複雑な折りたたみ構造を持ちながらも電力性能を維持している点が特徴です。また、中央部にはベイパーチャンバー(蒸気冷却機構)と思われるパーツも確認されており、搭載予定のSnapdragon 8 Elite Gen 5を安定動作させるための冷却設計が施されているようです。
2つのヒンジ構造で「隙間ゼロ」の折りたたみを実現

特許図面からは、3枚のパネルを支える2つのヒンジ構造も確認できます。これにより、折りたたんだ際にもディスプレイ同士の間に隙間ができない構造になっていると見られます。展開時にはタブレットサイズに変形しながらも、完全に開いた状態では非常にスリムで、片手操作にも配慮された設計が印象的です。

トライフォールドという新しい形状を採用しながら、デザインと実用性を両立させようとするサムスンの意欲が感じられる今回の特許。正式発表の時期はまだ不明ですが、次世代折りたたみスマートフォン市場の主役となる可能性は十分にありそうです。