サムスンが開発中と噂される「Galaxy Z Tri-Fold」のリークアニメーションが公開され、従来の折りたたみスマホの枠を超え、ポータブルPCとしての活用を意識した設計が明らかになりました。デスクトップのような浮遊ウィンドウ表示や強化されたマルチタスク機能、そしてDeXとのシームレスな連携など、これまでにない生産性に特化した仕様が盛り込まれているようです。
浮遊ウィンドウでアプリを自在に操作

最大の特徴は、アプリの扱い方がデスクトップに近づいている点です。リークによると、ユーザーはアプリを“浮遊ウィンドウ”として自由に移動・リサイズでき、同時に複数のアプリを並行して管理できるとのこと。従来の単純な分割画面表示とは異なり、ノートPCや大型タブレットに匹敵する柔軟な操作性を実現しています。

さらに、画面の半分にアプリを二重に重ねて配置できる新しいマルチタスク機能や、画面端からの2本指操作で即座にアプリドロワーを呼び出せる直感的なジェスチャーも採用されているといいます。
シームレスな表示切り替えとPC連携
Tri-Foldはマルチディスプレイ間の連続性にも注力しています。たとえば、折りたたんだ状態でカバー画面上で開いたアプリが、本体を展開すると即座に大画面に切り替わり、縦画面から横画面へと途切れなく移行します。

また、サムスン独自のデスクトップ機能「DeX」も強化され、PCとの連携がより自然になると報じられています。アニメーションでは、Tri-Foldのアプリをドラッグ&ドロップでそのままPC画面に移動させる様子が描かれており、背景やナビゲーションバーも統一されることで、モバイルとPCの垣根を感じさせない作業環境が構築できるようです。
AI機能も生産性を後押し
AI機能も単なる便利ツールではなく、仕事効率化を前提に設計されている点が注目されます。Webページの要約や生成系ツールを表示する「Galaxy AIサイドバー」は、独立した浮遊ウィンドウとして切り離すことが可能で、メインアプリを閉じることなく情報を確認できます。
モバイルとPCの境界を超える存在に
Galaxy Z Tri-Foldは、単なる三つ折りスマホにとどまらず、「持ち運べるデスクトップ」という新しいカテゴリーを狙っていることが見えてきました。もしリーク情報が実現すれば、モバイルとPCの垣根をなくす次世代の生産性デバイスとして、大きな注目を集めることになりそうです。