
Tensor G5搭載の新シリーズ、電池持ちは期待外れ
Googleが先日発売した最新スマートフォン「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「Pixel 10 Pro XL」。いずれも新チップセット「Tensor G5」を搭載し、省電力性能の大幅向上が期待されていました。
しかし、海外レビューサイト GSMArenaが公開したバッテリーテストの結果は、ユーザーにとって残念なものとなりました。
Pixel 9からPixel 10へ、3〜4割のバッテリー性能低下

同サイトによるテストでは、Pixel 10シリーズの3モデルすべてが前世代のPixel 9シリーズに比べてバッテリー持ちで大きく劣るという結果に。
- Pixel 10 Pro XL:9時間56分
- Pixel 10 Pro:9時間53分
- Pixel 10:9時間38分
一方で前世代のPixel 9シリーズは、いずれも 12時間以上の駆動時間 を記録しており、差は歴然。実に 3~4割の低下 となっています。
特にPixel 10シリーズでは、バッテリー評価の目安となる「アクティブ使用スコア」で 10時間未満 という結果が出ており、これは他社の主要フラッグシップ機と比べても稀な低さです。
原因はチップセットに?
GSMArenaのバッテリーテストは実使用に近い精度の高さで知られており、3モデルすべてで同様の傾向が出ていることから、測定ミスとは考えにくい状況です。
このため、原因はやはり搭載チップセット「Tensor G5」にある可能性が高いと見られます。
Tensor G5は製造をサムスンからTSMCへと切り替え、省エネ性能の改善が期待されていましたが、実際には真逆の結果となってしまいました。
購入は様子見が無難?
今後のソフトウェアアップデートによって改善の余地があるのか、それともハードウェア的な限界なのかは現時点で不明です。
いずれにせよ、バッテリー持ちを重視するユーザーにとってPixel 10シリーズは慎重な判断が必要 となりそうです。