
広がる接続トラブル
Googleの最新スマートフォン「Pixel 10」シリーズで、Samsung製スマートウォッチがペアリングできない不具合が多数報告されています。Android Authorityによれば、特にGalaxy Watch 8シリーズやGalaxy Watch 7シリーズ、そしてGalaxy Watch Ultraで接続に失敗するケースが目立っているとのことです。
設定画面で止まるペアリング

編集部が実際にPixel 10 Pro XLとGalaxy Watch 8 Classicを接続しようとしたところ、Bluetoothのペアリングコード入力画面で進行が止まり、セットアップが完了できなかったと報告されています。Galaxy WearableアプリやSamsung Healthの再インストール、さらに9月の最新アップデートを適用しても解決には至りませんでした。一方で、Galaxy Z Fold 7やGalaxy Z Flip 7といったSamsung端末では問題なくペアリングできているため、不具合はPixel 10シリーズに限定されている可能性が高いとみられます。
ユーザーの不満と一部の回避策
RedditやGoogleサポートフォーラムには「セットアップが85%で止まる」「最新のセキュリティパッチを適用しても改善しない」「一時的に接続できても数時間で認識されなくなる」といった声が相次いでいます。
一部のユーザーは「Samsung Healthを再インストールしたら接続できた」と報告していますが、多くのケースでは効果がなく、安定した解決策とは言えないようです。
Googleも調査中
Googleの公式フォーラムでは、製品エキスパートが「Pixel 10 Pro XLでのペアリング不具合を確認しており、チームが調査中」と投稿しており、対応が進められていることが明らかになっています。
Wear OSはGoogleとSamsungが共同開発していることから、早期に修正アップデートが配信される可能性は高いとみられます。現時点ではPixel 10とGalaxy Watchを組み合わせて利用するには不具合が発生するリスクがあるため、ユーザーは今後のソフトウェア更新に期待するしかない状況です。