
OPPOの次期フラッグシップ「Find X9 Pro」の詳細なカメラ仕様が明らかになりました。正式発表は中国で9月または10月、インドでは11月下旬とみられていますが、一足先にカメラ周りの大幅な強化内容が報じられています。
これまでのクアッドカメラ構成は廃止され、今回はトリプルカメラに刷新。その代わりにセンサーサイズの拡大や明るいレンズ、さらに新たにテレマクロ機能を備えた望遠カメラが投入されます。Hasselbladとの協業も継続し、色再現や画質チューニングの進化も期待されています。
大幅進化したメインカメラ
主役となるのは、5000万画素のSony LYT828センサーです。センサーサイズは1/1.28インチ、開放F値はf/1.5と、従来機のLYT808(1/1.4インチ、f/1.6)と比べて約48%も多くの光を取り込める仕様に。暗所撮影の強化が期待できます。
200MP望遠カメラがテレマクロ対応
今回もっとも注目を集めているのが望遠カメラです。従来のIMX882(5000万画素)から一気に200MPのSamsung HP5センサーへ変更され、センサーサイズも1/1.56インチに拡大。焦点距離は70mm相当、F値はf/2.1となり、3倍ズームに対応します。
さらに最短10cmまで寄れるテレマクロ撮影に対応し、昆虫や小物を大きく撮影するなど、従来モデルでは難しかった撮影が可能になります。これは先代の「Find X8 Ultra」を超える性能と評されています。
広角・フロントカメラも刷新
超広角カメラには5000万画素のSamsung JN5を採用し、オートフォーカスに対応。最短3cmまで寄れるため、マクロ的な使い方も可能です。
フロントカメラも大幅な進化を遂げており、これまでの3200万画素から5000万画素のSamsung JN5に切り替えられました。さらにオートフォーカスを搭載し、自撮りやビデオ通話のクオリティが大きく向上する見込みです。
Find X8 Proとの比較
仕様を前世代の「Find X8 Pro」と比較すると以下の通りです。
- メイン:50MP LYT828(1/1.28インチ、f/1.5) ← 50MP LYT808(1/1.4インチ、f/1.6)
- 望遠:200MP Samsung HP5(1/1.56インチ、f/2.1、最短10cm) ← 50MP IMX882(1/1.95インチ、f/2.65、最短42cm)
- 超広角:50MP Samsung JN5(AF対応、最短3cm) ← 50MP Samsung JN1(固定)
- フロント:50MP Samsung JN5(AF対応) ← 32MP IMX615(固定焦点)
カメラの数は減ったものの、1つ1つの性能は大幅に底上げされています。
Find X9 Proは、2025年のスマートフォン市場において最強クラスのカメラ性能を狙う一台となりそうです。特に200MP望遠カメラのテレマクロ対応はユニークかつ実用的で、他機種との差別化要素になるでしょう。Hasselbladのチューニングが昨年同様に高水準であれば、インド市場を含め、2025年を代表するカメラスマホとして注目を集めるのは間違いなさそうです。