
GoogleがPixel Watch向けの次期グローバルアップデートを9月に予定するなか、一部のPixel Watchユーザーに対して、例外的に7月分のアップデートが配信されています。対象となっているのは、日本とシンガポールのPixel Watch 2およびPixel Watch 3のセルラーモデルのユーザーです。
前回アップデートをスキップした地域への補填
今回配信されたファームウェア「BW1A.250605.004.J2」は、6月のアップデートを受け取れていなかった一部の地域に向けた補填的な内容となっています。最大のポイントは、モバイル回線未契約のセルラーモデルにおける緊急通報(ECC)機能の修正です。Bluetoothテザリングモードでも、SIMがない状態で緊急通話が可能になっています。
6月の機能追加も含まれる
さらに、今回の7月アップデートには、以下のような6月パッチの内容も含まれています:
- Surface Specific Favorites
自宅のスマートホーム機器の操作を、Pixel Watchごとに個別にお気に入り設定できるようになりました。 - 公共交通機関でのスムーズな支払い
Google Walletアプリを開いていなくても、Wear OSのウォッチを使って都市の交通系ICカードでのタッチ決済が可能に。クレジットカードやデビットカードでのタッチ決済を利用する場合は、事前に設定で機能をオンにする必要があります。
その他の最新動向
今月初めには、Wear OS向けに「Gemini」の展開も始まっており、小規模な機能追加(ミニFeature Drop)の一環として注目されています。また、Google純正アプリには「Material 3 Expressive」デザインが順次導入されており、Google Play経由でのアップデートが進行中です。
今後のアップデート予定
8月に新たなアップデートは予定されておらず、次回は9月になる見込みです。このタイミングで、既存のPixel Watchに対してWear OS 6が提供される可能性もあります。また、次期モデル「Pixel Watch 4」には、Material 3 Expressiveが標準で搭載されると予想されています。