Pixel 9が充電後に発火──購入者がGoogleの対応に不満、保証拒否に波紋

Googleの最新スマートフォン「Pixel 9」が充電後に突如発火し、購入者がやけどを負う事故が発生しました。ユーザーはすぐにGoogleに連絡して対応を求めたものの、「保証対象外」との回答に強い不満を示しており、現在、スペインの消費者保護機関にも問題を報告しています。

充電後、突然の発火

この事故は2025年7月8日に発生しました。報告者によれば、家族の一員のために購入したPixel 9を充電した後、テーブルの上に置いていたところ、突然焦げたような臭いが部屋中に広がり、続いて端末から火が出たとのことです。

発火は木製テーブルの上で起きたため、報告者は急いで端末を床に投げ、火災を防ぐために建物の消火器で対応。軽いやけどを負ったものの、すぐに火は消し止められました。端末はその後、金属製の容器に移して外気にさらし、Googleへ直ちに連絡を取ったといいます。

Googleの対応は「保証対象外」

Google側は、IMEI番号や購入証明書、端末の全体画像などの情報提供を求め、報告者はすべてに迅速に対応しました。また、端末は家族のアルツハイマー患者に贈ったもので、異なるアカウントでアクティベートされていたことも説明しています。

しかし数日後、Googleからの最終回答は以下の通りでした。

「現在の保証ポリシーに基づき、この端末は保証対象外であるため、保証請求には対応できません」

報告者はGoogleに対し、端末の回収と調査を何度も求めましたが、それに対する返答もなく、問題の原因についての説明も一切なかったとのことです。端末の調査すらされていないことに対し、「どうして新品の正規品がEU域内で購入されたにも関わらず、保証されないのか」と疑問を呈しています。

法的対応も検討中

報告者は、すでにスペインの消費者保護庁(Agencia Española de Consumo)および全国消費者団体OCUに相談を持ちかけたことを明かしており、今後法的手段を取る可能性もあるとしています。

なお、この端末はAmazon経由で新品購入されたもので、当初はAmazonが保証対応に前向きだったものの、発火という「安全上の問題」が発覚した時点で、製造元であるGoogleに直接対応を依頼するよう勧められたとのことです。

使用されていた充電器は、Pixel 9に公式に対応するGoogle純正のもの。同じ充電器で他のPixel端末の充電は正常に行えており、充電環境に問題があった可能性は低いと考えられます。

ユーザーの安全と信頼性が問われる

確かに、仮にこれが製品の問題でなかったとしても、端末本体を精査もせずに保証対象外とするのは対応が雑過ぎるという印象は否めません。

スマートフォンの発火や爆発といった事故は近年減少傾向にあり、Pixel 9シリーズでの発火報告などはこれ以外はほぼ皆無です。一方、この手の事故は、いまだに完全にはゼロではありません。
特にフラッグシップモデルにおいては、品質管理やサポート体制に対するユーザーの期待値も高まっており、今回のような事例での対応の在り方は、企業にとって信頼性の評価を左右する重要な要素です。

Google側の判断が正当であるかどうかは今後の調査や法的判断を待つ必要がありますが、少なくとも端末の物理的検査すら行われていない状況は、多くのユーザーに不安を与える結果となりそうです。

ソース

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