
Googleのスマートウォッチ「Pixel Watch」シリーズに、ようやく大きな改善が加えられました。次期モデル「Pixel Watch 4」では、これまで長らく指摘されてきた“修理できない設計”という最大の弱点がついに解消されます。
ディスプレイが割れたら“買い替え”が当たり前だったPixel Watch
これまでのPixel Watch(初代〜第3世代)には、大きな共通点がありました。それは「壊れたら修理できない」ことです。特にディスプレイに関しては、ひび割れや破損が発生してもパネル交換ができず、まるごと本体を交換するしかありませんでした。見た目は美しいドーム型ガラスですが、耐久性には限界があり、特にサファイアガラス非採用のため、傷や破損のリスクがつねに付きまとっていました。
iFixitの評価でも、Pixel Watch 3の修理しやすさは10点満点中「4点」と厳しい採点を受けており、ユーザーにも地球環境にもやさしいとは言いがたい状況が続いていたのです。
Pixel Watch 4は修理対応可能に
しかし、Pixel Watch 4ではこの構造が見直され、必要に応じて分解・修理が可能な設計が採用されました。これは単なるマイナーチェンジではなく、シリーズにとって大きな進化といえるでしょう。とくにガラス面が大部分を占めるデザインである以上、修理対応の有無は製品寿命やユーザー満足度に大きく関わる要素です。
今回の変更により、iFixitなどの修理スコアも大幅な向上が期待されます。
8月20日に正式発表予定
Pixel Watch 4は、Googleが開催する「Made by Google」イベントにて、2025年8月20日に発表される予定です。同イベントでは、Pixel 10シリーズも同時に披露される予定で、一部では「Pixel Buds 2a」の登場も噂されています。
イベントはニューヨーク市内で行われ、Googleの新製品戦略の方向性が示される場となる見込みです。
ベゼルがさらに細く、画面は3,000ニトの高輝度に進化
外観は従来モデルから大きな変化はないものの、内部設計やディスプレイ仕様には複数の改善が加えられています。
Pixel Watch 4のディスプレイは、どちらのサイズ(41mm/45mm)も最大3,000ニトの輝度に対応。さらに、ベゼル幅は16%(41mmモデルでは約15%)もスリム化されています。
とくに初代Pixel Watchと比較すると、ベゼルの狭さや明るさの違いは明らかで、視認性やデザイン性の面でも満足度が大きく向上することが期待されます。
製品としての“成熟”が進むPixel Watchシリーズ
Pixel Watch 4は、これまで積み上げてきたデザインの魅力を活かしつつ、ユーザーが長く使い続けられる実用性にも目を向けたモデルとなりそうです。修理のしやすさやディスプレイ性能の向上といった着実な改善は、シリーズがようやく“成熟期”に入ったことを感じさせます。
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