Xiaomi、Leicaとのパートナーシップを終了か──次期フラッグシップは独自のカメラ戦略へ転換

Snapdragon 8 Elite 2搭載モデルからLeicaロゴが消える可能性

Xiaomiが、スマートフォンのカメラ戦略に大きな転換を図ろうとしています。信頼性の高い中国のリーカー・Digital Chat Stationによると、同社は次期「SM8850」シリーズ(Snapdragon 8 Elite 2搭載予定)から、Leicaとの共同ブランドを廃止し、自社開発のイメージング技術に切り替える方針だということです。

これにより、Xiaomi 16/16 Pro/16 Ultra/16 Ultra Maxに加え、Redmi K90 ProPOCO F8 Ultraといったモデルも、Leicaロゴのない独自仕様のカメラチューニングが採用される見通しです。

コスト削減と独自技術への自信が背景に

Leicaとの提携は、1台あたり約3〜5ドルのライセンス料が発生していたほか、別途認証費用もかかっていたとされます。これらのコストを削減することで、Xiaomiはハードウェア面への投資を強化する構えです。

同社は今後、より高性能なイメージセンサーの採用、計算写真技術の進化、さらには大容量バッテリーやフラットディスプレイの搭載を予定しており、ブランドに頼らずともフラッグシップ体験を提供することを目指しています。

特に価格重視の市場で戦うRedmiやPOCOブランドにとっては、このコストカットは競争力強化につながる可能性が高いでしょう。なお、Redmiシリーズに関しては「カメラ性能が“伝説級”に強化される」とDigital Chat Stationはコメントしており、注目が集まっています。

業界全体に広がる「脱・外部ブランド」路線

Xiaomiの今回の動きは、業界全体で進む「脱・第三者ブランド」路線とも一致しています。HuaweiはすでにLeicaとの提携を終了し、自社開発のXMAGEブランドを展開中です。一方で、VivoはZeiss、OPPOはHasselblad、HonorはHarcourtといった名門ブランドとの提携を継続しており、スマートフォンメーカーごとにアプローチが分かれてきています。

家電分野でも新製品を投入

Xiaomiはスマートフォン以外の分野でも動きを見せています。8000W出力に対応したモジュール型トラックソケット(チャイルドセーフ設計、スマート電源管理対応)を新たに発売。また、急速冷暖房や115度のワイドスイング機能を備えたHyperOS連携の床置き型エアコンも登場しています。

フラッグシップ競争で存在感を強める狙い

Leicaブランドの廃止は驚きをもって受け止められるかもしれませんが、Xiaomiのこの決断は、自社の技術力への強い自信とコスト構造の見直しによって成り立っています。今後登場するSM8850シリーズでは、見かけ以上に中身の進化が問われることになりそうです。ユーザー体験を重視したスマートフォンづくりがどこまで完成度を高められるのか、Xiaomiの今後に注目が集まります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Xiaomi
スポンサーリンク
Sumahodigestをフォローする
スポンサーリンク