
Nothingが7月1日に発表予定の次世代スマートフォン「Phone (3)」では、従来モデルでおなじみだった背面LEDストリップ「Glyph Interface」を廃止し、マイクロLEDを格子状に配置した「Glyph Matrix」という新システムを採用します。Nothingのデザイン責任者、アダム・ベイツ氏が、その狙いと技術的特徴を明かしました。
Glyph InterfaceからGlyph Matrixへ進化
これまでPhoneシリーズのアイデンティティだった、背面を横切るLEDバー。Phone (3)ではもはや「予め決まったライトパターン」ではなく、ピクセル単位で発光を制御できるマイクロLEDフィールドに刷新されます。ベイツ氏は「これまでのセグメント式ライトから脱却し、動きやパターン、流れるようなアニメーションが可能になった」と語り、ユーザー自身がシンボルや抽象模様、リアルタイムのフィードバックを自由にプログラミングできる点を強調します。
ユーザーと“対話”する背面デザイン
Glyph Matrixは単なる通知ライトにとどまりません。
- アプリや通知ごとにカスタムアニメーションを設定
- 電話機の“感情”を表現するような動的ビジュアル
- ユーザーの操作や環境に反応するリアクティブライト
これにより背面は「通知を伝えるだけのパネル」ではなく、「ユーザーと対話するキャンバス」として機能します。ベイツ氏は「少ない演出で、より深い意味を届ける。これが我々のデザイン哲学です」と語り、日常の体験に彩りを与える新たな表現手段として打ち出しています。
内部スペースの最適化にも貢献
Glyph Interfaceを取り払ったことで、Phone (3)内部の搭載部品レイアウトにも余裕が生まれました。バッテリー容量の確保や冷却システムの強化、その他コンポーネント配置の自由度向上など、小型スマホで重要な「内部スペース効率化」も同時に実現しています。
Nothing Phone (3)は、見慣れたスマホデザインに一石を投じる意欲作です。マイクロLEDを活用した背面ビジュアルは、カメラやディスプレイの進化に続く“第三の魅せ場”として、新たなスマホ体験を約束します。正式発表まで数日、続報に大いに期待したいところです。