
Googleの次期フラッグシップスマートフォン「Pixel 10」シリーズが、外観こそ前モデル「Pixel 9」と大きな違いはないものの、内部的には着実に進化を遂げています。中でも注目されているのが、超音波式指紋センサーのさらなる高速化と精度向上です。
指紋センサーがさらに高速・高精度に
昨年のPixel 9シリーズで初めて超音波式指紋センサーが採用されたことで、従来の光学式センサーに比べて認証の精度と速度、そして濡れた指でも使用できる利便性が大幅に向上しました。
そして今年のPixel 10では、この超音波センサーがさらにチューニングされ、従来以上に高速で反応するよう改良されることが確認されています。AndroidHeadlinesが伝えたところによると、これによりロック解除のストレスはほぼ皆無になると期待されています。
顔認証も引き続き対応、金融アプリにも対応する高いセキュリティ
Pixel 10シリーズでは、指紋認証に加えて顔認証も引き続き利用可能です。GoogleはPixel 8以降、Class 3の顔認証に対応しており、これはAndroidの中でも最も高いレベルの生体認証のひとつとされており、銀行アプリなどにも使用可能です。ただし、AppleのFace IDにはまだ一歩及ばないとされています。
ワイヤレス充電は「Qi2」に対応予定
さらに、Pixel 10では次世代ワイヤレス充電規格「Qi2」にも対応する予定です。こちらは「Qi2対応準備済み(Qi2-ready)」という位置付けで、最大性能を引き出すためには専用ケースの装着が推奨されます。これは、今年のOnePlusやSamsungの最新モデル、さらにはAppleのiPhone 16eの対応と似た方向性です。
ビビッドな新色が登場、Proモデルは落ち着いたカラーに
カラー展開にも注目です。Pixel 10ではUltra Blue(ウルトラブルー)やLimoncello(リモンチェッロ)、Iris(アイリス)、Midnight(ミッドナイト)といった、鮮やかで目を引く新色がラインアップされます。
一方、Pixel 10 ProはSterling Gray(スターリンググレー)、Light Porcelain(ライトポーセリン)、Midnight(ミッドナイト)、Smoky Green(スモーキーグリーン)といった落ち着いた色調が中心となっています。また、Pixel 10 Pro Foldに関しては、Sterling GrayとSmoky Greenの2色展開になる見込みです。
Google Pixel 10シリーズは、2025年8月20日に正式発表され、同日より予約受付を開始。発売日は8月28日が予定されています。外見はあまり変わらないものの、細部の改良によって確実な使い勝手の向上が図られたPixel 10。特に生体認証の進化は、日常のストレスを確実に減らしてくれる存在になりそうです。