
米Qualcommが今年9月23日から26日にかけて開催予定の「Snapdragon Summit 2025」で、新世代のフラッグシップ向けSoC「Snapdragon 8 Elite 2」を正式発表する見込みです。そんな中、中国の著名リーカー Digital Chat Station氏が、同チップセットに関する最新の性能情報をWeibo上で公開し、業界内外に注目を集めています。
シングル・マルチコアともに大幅な性能向上

リークされた情報によれば、Snapdragon 8 Elite 2には、Qualcommが開発する第2世代「Oryon」CPUアーキテクチャが採用されるとのことです。ベンチマークツール「Geekbench 6」でのスコアは、シングルコアが4,000点超、マルチコアが11,000点超を目指しているとされており、前世代Snapdragon 8 Elite(シングル約3,100点/マルチ約9,800点)からの大幅な性能向上が見込まれています。
グラフィックス性能も大幅刷新
GPUには、Adreno 840が新たに搭載され、視覚表現やゲームなどの負荷の高いアプリケーションへの対応力がさらに強化されると見られています。また、16MBのGMEMキャッシュを備えることで、描画処理の効率化や発熱の抑制といった面でも大きな改良が期待されています。
最大5GHz駆動の新構成、3nmプロセス採用
CPUの構成は、2+6のコア構成で、最大クロック周波数は5GHzに達する見込みです。製造にはTSMCの第3世代3nmプロセスが採用され、基本クロックは4.4GHz(前世代は4.32GHz)に設定されるとのこと。パフォーマンスと消費電力の最適化を同時に実現するアプローチが取られているようです。
搭載端末はXiaomiが先陣か
例年通りであれば、Xiaomiがこの新SoCの初採用メーカーとなる可能性が高く、「Xiaomi 16」および「Xiaomi 16 Pro」が最初の搭載モデルになると見られています。
そのほか、OnePlus 15、iQOO 15 / 15 Pro、Honor Magic 8シリーズ、Realme GT 8 Pro、Red Magic 11シリーズ、Redmi K90シリーズといった各社のフラッグシップモデルも、早期にSnapdragon 8 Elite 2を採用する候補として名前が挙がっています。
さらに、2026年登場予定の「OPPO Find X9 Ultra」や「Vivo X300 Ultra」にも搭載される見通しです。ただし、「Xiaomi 16 Ultra」については、Snapdragonを採用するか、同社独自開発のXringチップを載せるか、現時点では不透明です。
次世代フラッグシップ市場を左右する存在に
今回リークされたSnapdragon 8 Elite 2のベンチマークスコアを見る限り、CPU・GPUともに目覚ましい進化を遂げており、2026年以降のフラッグシップスマートフォン市場を大きく牽引する存在となりそうです。正式発表となるSnapdragon Summitでの詳細発表に、今後さらに期待が高まりそうです。