
Googleのミッドレンジスマートフォン「Pixel 6a」が、充電中に異常発熱し本体が溶けるという深刻なトラブルが再び報告されました。被害に遭ったユーザーには、代替機としてPixel 8aが提供されたとのことです。
就寝中に異常発熱、目覚めたらスマホが溶けていた
トラブルが発生したのは「Arielle」さんというユーザー。夜寝る前にPixel 6aを純正品ではないサードパーティ製の充電器で充電し、そのまま就寝。しかし数時間後、「端末の過熱警告音」で目を覚ましたといいます。

その直後、「ポン」という破裂音とともに焦げたような臭いが部屋に充満。慌ててスマートフォンを確認したところ、すでに本体が変形し、画面がフレームから外れていたとのことです。Arielleさんが撮影した写真では、筐体が完全に溶け、周囲の衣類に貼り付いてしまっている様子も確認できます。
GoogleはPixel 8aを提供、原因調査のため旧端末の返送を依頼
ArielleさんはすぐにGoogle Fiのサポートに連絡。その後、Googleから直接連絡が入り、補償として新型のPixel 8aを提供することが伝えられました。また、原因調査のために溶解したPixel 6a本体の返送も依頼されたということです。
現時点でこの問題の原因が本体の欠陥によるものか、充電器側にあるのかは明らかになっていません。Googleからの正式な声明もまだ出されておらず、今後の調査結果が待たれます。
安価な非純正充電器の使用には注意を
このような事例を見ると、安価で信頼性の低い非純正充電器を使用するリスクが改めて浮き彫りになります。特にPixelシリーズのように熱にシビアな端末では、安全面を考慮すると純正品か、信頼性の高いブランド製の充電器を使用することが重要です。
例えば、Anker、UGREEN、Baseus、Belkinといったブランド、あるいはGoogleやSamsungなど各メーカー純正のアクセサリーであれば、安全基準を満たした製品が多く販売されています。
Pixel 6aは2022年に登場した機種ですが、今回のような報告が続くことで信頼性への懸念が再燃しています。いずれにせよ、スマートフォンの充電環境を見直すことが、重大事故を未然に防ぐ第一歩となるかもしれません。今後Googleがどのような見解を示すのか、注目が集まります。