
Googleが今年6月にも正式リリースを予定している次期モバイルOS「Android 16」。その登場に先駆けて、すでにベータテストが進行中ですが、Xiaomiもグローバル市場向けに開発者プレビューの提供を開始しました。
対象機種は、今年の最新フラッグシップモデル「Xiaomi 15」と、「Xiaomi 14T Pro」の2機種。開発者や上級ユーザーにとっては、いち早く新機能を体験し、自身のアプリやシステム環境への対応を進められる絶好の機会となりそうです。
中国版に続き、グローバルモデルにもプレビューが開放
Xiaomiは先月、中国市場向けにAndroid 16 Beta 2をベースとした独自UI「HyperOS」の開発者向けプレビューをリリースしており、対象機種にはXiaomi 15とRedmi K70 Extreme Editionが含まれていました。そして今回、そのプログラムがグローバルモデルにも正式対応。海外ユーザーも同様に、Android 16ベースのHyperOS環境を試すことが可能になりました。

導入方法は2通り、ただし注意点も
開発者プレビューの導入方法としては、「ローカルアップデート」と「Fastbootアップデート」の2種類が用意されています。ただしどちらの方法でもデバイス内のデータは完全に消去されるため、必ず事前のバックアップが必要です。
●ローカルアップデート手順(Xiaomi公式より一部抜粋)
- 対象バージョン(Xiaomi 15はOS2.0.109.0.VOCMIXM以上、14T ProはOS2.0.103.0.VNNMIXM以上)に更新しておく。
- Android 16 Beta版ROMをダウンロードし、スマホ本体のストレージに保存。
- 「設定」→「端末情報」→「OSバージョン」を10回タップして開発者モードを有効化。
- 再度「端末情報」に戻り、右上のメニューから「アップデートパッケージを選択」。
- ROMパッケージを選ぶとアップグレードが開始。
なお、元の安定版OSに戻したい場合は、Xiaomiの公式サポートページに記載されている「フラッシュバック」手順に従うことで復元が可能です。
●Fastbootアップデート手順
ブートローダーのアンロックが必要なため、事前申請が必要となります。アンロックにはセキュリティリスクが伴うため、Xiaomi側もリスクを理解した上での自己責任であることを強調しています。
- ROMをダウンロード。
- アップグレード前にデータを必ずバックアップ。
- Fastbootモードでアップグレード:
- 電源をオフにし、「音量ダウン + 電源」ボタンを同時に約5秒長押し。
- Fastbootモードに入ったら、公式のチュートリアルに従ってインストール。
初期状態への復元もFastbootモードを使って対応可能です。
新OS体験をいち早く、自分の手で
今回の開発者向けプログラムは、一般ユーザー向けではなく、アプリ開発者やテクノロジーに詳しいユーザーを対象としたものです。ただし、新しいAndroid 16の世界を誰よりも早く体験したいという人にとっては、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。
正式版のリリースは6月が見込まれており、今後のアップデートと展開状況にも注目です。Xiaomiユーザーで対象機種をお持ちの方は、この機会に未来のAndroidに一足早く触れてみてはいかがでしょうか。