
物理キーボードを搭載したスマートフォンが、再び市場に登場するかもしれません。BlackBerryファンの間で注目されているのは、英国のあるスタートアップ企業が BlackBerry Classicにインスパイアされた5G対応スマートフォン を開発しているという噂です。この情報は、RedditのBlackBerryサブレディットで明らかになりました。
次世代QWERTYスマホのスペックとは?
リーク情報によると、このデバイスには以下のような仕様が採用される可能性があります。
- 5G対応
- AMOLEDディスプレイ
- 12GB RAM、256GBまたは512GBのストレージオプション
- Android 15搭載
- 静電容量方式のQWERTYキーボード
- 生成AI(Generative AI)対応

この情報を共有したRedditユーザーは、自身が 「筋金入りのBlackBerryファン」 であることを明かし、このデバイスが多くのBlackBerry愛好家にとって朗報になることを期待しているようです。
BlackBerryの特許を活用?プレミアム仕様も期待
さらに興味深いのは、このスタートアップが BlackBerryの特許を取得するために交渉を進めている という点です。投稿によると、英国のMalikie Innovationsを通じて独占的な特許使用権を確保し、複数のQWERTY端末の開発を計画しているとのこと。その中には、スライド式キーボードを搭載したモデル も含まれているようです。
また、カメラスペックについても言及されており、50MPのソニー製カメラを搭載 すると予想されています。他のモデルでは、SamsungやAppleのフラッグシップ級のスペックに匹敵する可能性もあるとのことです。
その他のハードウェア面では、
- 高級素材を使用したプレミアムデザイン
- 初期モデルはMediaTek製プロセッサを採用(Snapdragon搭載の可能性もあり)
- カスタムAndroid ROMによるセキュリティ強化
などが挙げられています。
プロトタイプは存在するが、課題は資金調達
スタートアップは既に製造パートナーを確保し、特許も取得する方向で動いているとのこと。また、プロトタイプの動画も存在 しているようですが、これが過去のBlackBerry Key2なのか、新デバイスなのかは不明です。
しかし、最大の課題は資金調達のようです。投稿によれば、創業者は 5%の株式に対して1,500万〜2,000万ポンド(約28億〜38億円)の出資オファーを受けた ものの、一部の投資家は 企業全体の買収を検討している とのこと。現在の供給網や知的財産、将来のロードマップを考慮すれば、大きな投資価値があると見られているのかもしれません。
リーク情報の提供者は、「必要な資金を確保できれば、市場投入の準備は整っているようだ」 と述べており、製品はFCC、CE、UKCAの認証を取得予定とも伝えられています。
「BlackBerry復活」ではなく、新たなQWERTYスマホの誕生か?
ただし、今回のプロジェクトは 「BlackBerryブランドの復活」ではない ことには注意が必要です。リーク情報の提供者も「BlackBerryのスマートフォン事業は終了しており、これはBlackBerryブランドの復活ではない」と明言しています。
このデバイスは、BlackBerryの技術をライセンス取得した上で、新たなブランド名で展開される可能性が高い とのことです。競合としては、QWERTYスマホを手掛けるUnihertzが挙げられますが、情報提供者は「本製品は よりプレミアムな品質と優れた販売戦略を持つ 」と強調しています。
資金調達が順調に進めば、久しぶりに ハイエンドな物理キーボード搭載スマホ が市場に登場することになりそうです。QWERTYスマホファンにとって、今後の動向は要チェックでしょう。