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サムスンが開発中と噂される三つ折りフォルダブルスマートフォンの名称が「Galaxy G Fold」になる可能性が浮上しました。
韓国のポータルサイト「Naver」の投稿によると、業界関係者やディスプレイ専門アナリストRoss Young氏の情報から、このデバイスに関するいくつかの新たな詳細が明らかになっています。
「G Fold」の名前の由来とは?
「Galaxy G Fold」という名称は、これまでの「Z Fold」シリーズのネーミングパターンを踏襲していますが、「G」という文字には特別な意味があるようです。
報道によれば、このスマートフォンは「G字型」の折りたたみ機構を採用する可能性が高いとのこと。
「G字型フォルダブル」とは?
サムスンが採用する「G字型フォルダブル」は、左右両側から内向きに折りたたむ仕組みです。この設計により、折りたたんだ際にディスプレイが完全に保護されるため、耐久性が向上し、傷や衝撃に強いと考えられています。
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これに対し、昨年HUAWEIが発表した「Mate XT」は「S字型フォルダブル」を採用。これは、一部を内向きに、一部を外向きに折りたたむデザインでしたが、ディスプレイがむき出しになるため、耐久性に課題があると指摘されていました。
サムスンの「G字型フォルダブル」は、こうした欠点を克服するためのアプローチといえます。
ディスプレイサイズやスペック情報
報道によれば、Galaxy G Foldのディスプレイサイズは9.96インチで、Galaxy Z Fold 6の7.6インチと比べると約30%大きくなります。
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また、折りたたんだ状態の高さは6.54インチとなり、一般的なスマートフォンとほぼ同じサイズ感になる模様です。
本体の重さは、HUAWEIの「Mate XT」に近いとされつつも、内向きに折りたたむ設計のため、やや厚みが増す可能性があります。
さらに、現在の「Zシリーズ」とは異なる新開発のディスプレイや保護フィルムが採用されるとのことです。
発売時期は2025年Q3の可能性
当初は2026年初頭の登場が予測されていましたが、最新の情報では「Galaxy G Fold」は2025年Q3にも発表される可能性があるとされています。
ただし、生産規模は限定的となる見込みで、価格も高額になることが予想されるため、あくまでも実験的なモデルとして位置付けられるかもしれません。
サムスンのフォルダブル市場での挑戦
ここ数年、サムスンの「Z Fold」や「Z Flip」シリーズは、大幅なデザイン変更や革新的な進化が見られず、競合メーカーとの差が縮まっています。
一方で、HUAWEIやOnePlus、Googleといったメーカーは、より薄型・軽量化を追求した新しいフォルダブル端末を次々と発表しています。
サムスンがこの「Galaxy G Fold」でフォルダブル市場に新たな風を吹き込めるのか、それとも「次世代フォルダブル」として期待されつつも実用性に課題を抱えるデバイスとなるのか、今後の動向に注目です。