Samsungが次世代SoC「Exynos 2500」の最適化を進めていることを明らかにしました。昨年、このチップはGalaxy S25シリーズの主要モデルに採用される予定でしたが、Samsung Foundryの3nmプロセスに問題が発生し、大規模な展開が見送られる結果となりました。
しかし、Samsungは今後発売されるGalaxyのフォルダブルスマートフォンの一部にExynos 2500を搭載することをすでに認めており、2025年後半のスマートフォンにも採用を予定しています。
Exynos 2500、2025年後半のデバイス向けに最適化
昨年末、Samsungは3nmプロセスの問題を解決したことを発表しました。しかし、Galaxy S25シリーズへの搭載には間に合わず、仮に2024年12月から量産を開始したとしても、さらなる最適化が必要だったとされています。実際、最近リークされたExynos 2500のベンチマークでは、期待されたパフォーマンスに届かない結果が報告されていました。
SamsungのSystem LSI部門の幹部は、2024年第4四半期の決算説明会で、「2025年後半にリリース予定のモバイルデバイス向けにExynos 2500の最適化を進めている」と述べました。この発言から、Galaxy Z Flip 7やZ Flip FEがExynos 2500を搭載する最初のモデルになる可能性が高いと考えられます。
また、同じ決算説明会では、2025年のGalaxyフォルダブルモデルについて「革命的な進化はない」とし、デザインやソフトウェアの最適化に重点を置く方針が示されました。その中で、Exynos 2500は数少ないハードウェア面での大きなアップグレードの一つとなるとみられています。
Exynos 2500のスペック情報
最近のリークでは、Exynos 2500の詳細な仕様も明らかになっています。
- CPU構成(デカコア構成)
- 3.3GHz Cortex-X925 ×1
- 2.75GHz Cortex-A725 ×2
- 2.36GHz Cortex-A725 ×2
- 1.8GHz Cortex-A520 ×4
- GPU
- AMDのRDNA3.5アーキテクチャを採用した「Xclipse 950」を搭載
Samsungは従来の競合メーカーとは異なり、より多くのCPUコアを採用しつつクロック周波数を抑えるアプローチを取っています。この手法は、すでにExynos 2400でも採用されており、一定のパフォーマンス向上が見られました。
Exynos 2500の最適化がどこまで進むのか、そして実際のデバイスでどのような性能を発揮するのか、今後の続報が期待されます。
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