ソニーモバイルの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VI」。
国内でも今週末に発売となりますが、やはり最も気になるのは前モデルの 1 Vと比べてのカメラ性能の進化ではないでしょうか?
このXperia 1 VI、これまでの3つのカメラアプリが統合され新カメラアプリとなり、ソフト的に大きく仕様が変更されたことは事実。
一方、ハード面ではペリスコープ式望遠カメラの焦点距離(レンズ)が変わった意外、3つのカメラセンサーはスペック上で見る限り据え置きの模様。
よって、このソフト的な変更と望遠カメラの変更で、カメラ性能全体がどの程度変わったのか、というのは非常に気になるところです。
そんな中、GSMArenaがこのXperia 1 VIとXperia 1 Vのカメラ性能の類似点と相違点がよくわかる比較記事を掲載していました。
Xperia 1 VIのXperia 1 Vからのカメラ進化はどれくらい?
まずはメインカメラでの1x撮影↓
左がXperia 1 VI、右が1 Vで、素人目からは細部の再現性が若干1 VIの方がシャープな感じはしますが、その他はカラーバランスなど、ほとんど同じクオリティと言ってもいいくらいです。
ところが、これがメインカメラでの2倍ズームになると両者の差は顕著に。
Xperia 1 VIで撮影したものの方が圧倒的に鮮明なのが分かります。
ただこれはある意味当たり前。
Xperia 1 VIはXperia 5 Vで搭載された48MPの画像の中央部を切り取って拡大するロスレス2倍ズームに対応しているのに対して、Xperia 1 Vは非対応。
つまり、理屈的には光学ズーム vs デジタルズームなので、差が出るのは当たり前です。
(Xperia 1 VIの2倍ロスレスズーム非対応に関してはちょっとした騒ぎになっている模様なので、詳しはこちらをご覧ください。)
一方、これが望遠カメラでの3.5倍撮影だと↓
GSMArenaのライターも指摘しているように、なぜかこの倍率の撮影ではXperia 1 VIよりも1 Vで撮影したものの方が細部が鮮明。色合いも1 Vのものの方が自然に見えます。
ところが、これが7.1倍ズームになると↓
Xperia 1 VIの光学ズームは7.1倍、Xperia 1 Vは5.2倍で、これも光学 vs デジタルという比較になるなるので差が出るはずですが、この比較では甲乙つけがたい感じ。
むしろ、ホワイトバランスに関してはXperia 1 Vの方が優れているように見えます。
なお、ここで紹介した比較がごく一部なので、他の画像の比較も見た観たい方はソース記事をご覧になることをお勧めします。
ただ、今回の比較で明らかになったこととしては、Xperia 1 VIのカメラはソフト面での大幅な変更にもかかわらず、標準カメラの2倍ズームの撮影以外では圧倒的な性能進化はみられない、という点。
しかも先述のようにこの2倍ズームでの画質の違いは5 Vで搭載された機能で、今後1 Vも対応する可能性があります。
そういった意味で、Xperia 1 VIのカメラが大きく進化したかと言われると微妙。
ただ、これは機能の有無の問題ともいえるので「比較」はできませんが、Xperia 1 VIの望遠カメラを使ってのテレマクロ撮影は全体的にかなり評価が高いという印象。
植物などの超近距離での撮影などをする方にとっては、この撮影モードの有無はXperia 1 Vとの大きな差別化要因となると思います。
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