Googleの最新Pixelスマホ、Pixel 8/8 Proに搭載の3代目自社製チップセット、Tensor G3。
同チップセットを搭載したPixel 8シリーズのベンチマーク性能がクアルコムの今年のハイエンド向けチップセット、Snapdragon 8 Gen 2と比べるとまだかなりの差があることはご存知の方も多いとは思います。
一方、チップセットの性能にはもう一つ重要な「ベンチマーク」も存在し、それは「電力の効率性能」。
いくら処理速度が速くても、「燃費」が異常に多ければ、それは優秀なチップセットは言えません。
そんな中、Golden ReviewがこのTensor G3の電力効率を見る上で非常に興味深い比較を一覧にしていました。
以下はいくつかのベンチマーク測定の結果と、その際に使われた平均電力量、そしてスコアをその電力量で割ったものを「電力効率(Efficiency)」としています。
Efficiencyは大きければ大きいほど電力効率が良いということになります。
車で言うと、一定距離を最高速度で走った際の燃費、といったところでしょうか。(ちょっと違うかもしれませんが)
Snapdragonの8シリーズと比べてみると、昨年のSD8Gen1と比べるとかなり電力効率は高くなっていますが、最新のSnapdragon 8 Gen 2と比べると大幅に劣る、という結果に。
ただ、大まかにはMediatekの最新チップセット、Dimensity 9200と拮抗しており、電力効率という点で同社のチップセット並みのレベルには達した、と言えそう。
GoogleのTensorチップ。世代ごとに進化していることは確かですが、ライバルチップと比べるとベンチマーク性能だけでなく、電力効率という点でもまだまだといったところ。
Tensor G4以降のチップセットはファウンドリがTSMCに移るとも噂されていますが、これで幾分スナドラ8シリーズに追いつくことができるかが気になるところです。
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