今年前半のプレミアムフラッグシップ、と言えばソニーの最新Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 IIとサムスンのGalaxy S21シリーズ最上位モデル、Galaxy S21 Ultraでしょう。
いずれも国内でリリース済み(S21 Ultraはドコモのみ)ですが、価格が近いという事もあり、何かと比較されることが多いようです。
そんなXperiaとGalaxyのそれぞれ「最上位モデル」ですが、両者には少なくともベンチマークスコア上では大きな性能差があることが分かりました。
最近両モデルのGeekbenchにおけるベンチマーク測定結果を比較したもの。
ざっと見ただけで、両者のスコアに差があるのがお分かりだと思います。
そして以下はそれぞれの期近50回分の測定の平均値、中央値を表したもの。
Xperia 1 III | Galaxy S21 Ultra | |
シングルコア | ||
平均値 | 1120 | 868 |
中間値 | 1123 | 881 |
標準偏差 | 9 | 219 |
マルチコア | ||
平均値 | 3501 | 2958 |
中間値 | 3540 | 2999 |
標準偏差 | 152 | 228 |
ベンチマーク性能、安定性でXperia 1 IIIが圧倒的に優秀!
ご覧のように、平均値でも中央値、そしてシングルコアでもマルチコアでもXperia 1 IIIの方がGalaxy S21 Ultraよりも2割前後もスコアが高い、という結果になっています。
また、スコアのばらつきを示す標準偏差でもXperia 1 IIIの方が3~4割低くなっており、これはGalaxy S21 UltraよりもXperia 1 IIIの方が測定毎のスコアのばらつきが少ない、つまり比較的安定している、とも言えます。
昨年のSnapdragon 865搭載版のGalaxy S20でも同様の傾向はみられましたが、ここまで顕著な違いではなかったように思えます。
ちなみに今回はドコモ版のXperia 1 III SO-51BとGalaxy S21 Ultra SC-52Bに限定して比較していますが、ざっと見た感じ、これはau版のGalaxy S21やS21+、海外版でも同じような結果のよう。
もちろん、ベンチマークスコアはあくまで性能の一指標であって、必ずしも実使用の体感速度と比例するとは限りません。
ただ、確かにYoutubeのいくつかのスピードテストなどでも動作速度ではXperia 1 IIIに軍配というものが多いように思えます。
一方、Snapdragon 888搭載の今年のフラッグシップは全体的に「発熱」に関する問題報告が多いという印象を受けますが、Galaxy S21シリーズはそのメジャー度からすると相対的に発熱問題が少ない気もします。(あくまで感覚的なものです)
そういった意味で、このGalaxy S21 Ultraも一部の処理速度に制限を加えることで、ベンチマークスコアは低めに、ただ、発熱は比較的抑えられているという可能性もありそうです。
コメント