Google Bardの「先生」はChatGPTだった?回答をトレーニングに使用との報道、Googleは否定

Googleが先日、米国や英国で一般サービス公開をした対話型AIサービス、「Bard」。

頻繁に誤った回答や、チグハグな受け答えをするなど、ChatGPTと比べるとまだ完成度が低いという評価が一般的ですが、今回、この「Bard」のAI学習(トレーニング)に関する気になる情報が報じられていました。

9TO5GoogleがThe Informationからの情報として伝えたもので、これによると、Googleの元AIエンジニアであるJacob Devlin氏が、GoogleがBardのトレーニングにChatGPTのデータを使用していたことを明らかにした、とのこと。

要は、BardはChatGPTから様々な質問に対する回答を学習していた、とも言えます。

同氏曰く、Bardチームは、OpenAIのチャットボットから受けた応答をユーザーが共有することが多いShareGPTのウェブサイトで公開されているChatGPTからの応答に「大きく依存している」と考えていたと報じられています。

また、同氏はGoogle CEOのSundar Pichai氏にこの件について懸念を伝えた後、退職。
現在はOpenAIで働いているとのことです。

その後、GoogleはBardのトレーニングにそうしたデータを使うのを止めたとの報告も。

なお、この報道が表面化して以来、Googleは「BardはChatGPT由来のデータでトレーニングされていない」とする簡潔な声明を発表:

BardはShareGPTやChatGPTのデータでトレーニングされていません。

ただ、このGoogleの声明は現在の話であって、過去にChatGPTのデータがBardのトレーニングに使われた、という点を否定しているわけではないように思えます。

ソース

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