2023年モデルの新型Xperiaラインナップ。
実機やレンダリング画像がリークされたことで、フラッグシップのXperia 1 Vに注目が集まっていますが、おそらく実際に「売れ筋」の主力となるのは同時期に発表・リリースされるであろうXperia 10 VやXperia ACE 4といった下位モデル。
そんな中、Geekbenchで発見されたとする未発表の新型Xperiaと思われるベンチマーク・スコアがReddit上に掲載されていました。
まず、このベンチマークは当サイトが直接Geekbench上で掲載を確認したものではないので怪しい部分があることはあらかじめご承知ください。
そのうえで検証を進めると、まず「pdx234」とあり「Sony」や「Xperia」といった記載はどこにもありません。
が、これ、本物であれば2023年版の新型Xperiaのものである可能性がかなり高そう。
というのもまず、ソニー製スマートフォンの場合、「Xperia ○○」といった製品名の他に、それぞれの機種に「型番」「モデル名」「開発コード」と呼ばれる3組の英数字の組み合わせが割り当てられています。
例:Xperia 10 IV=XQ-CCxx、PM-139x-BV、PDX-225
そして今回のpdx234は2023年版Xperia機種の開発コード「PDX-234」である可能性が高い、ということに。
もちろん、全く違うメーカーの機種という可能性も排除はできませんが、当サイトで把握している限り、PDX+3桁数字で表される機種を展開しているブランドというのは存在しないはずです。
となるとやはり今回見つかったベンチマークスコアはソニーの2023年版の新型ミッドレンジXperiaのもの、という可能性が高いことに。
Dimensity 1080を搭載のXperia 10 V、あるいはACE 4?
そしてさらに気になるのが搭載チップでセット。
「MT6877V」はMediatekが昨年末に発表した最新ミッドレンジ向けチップセット「Dimensity 1080」のコード名で、Redmi Note 12 ProやPro+などに搭載されています。
性能的にはクアルコムのチップセットでいうと、Snapdragon 695とSnapdragon 6 Gen1の間くらい、といったところでしょうか。
よって、チップセットの「レベル」からすると、この機種はXperia 10 Vのもののようにも思えますが、もしそうだとするとベンチマークスコアがSD695搭載の前モデルとかなり近く、性能進化が乏しすぎるような。
一方で、Xperia ACE 4のものとすると、エントリーモデルとしては少しオーバーキルなような気も。
よって、チップセットから今回のモデルがどのXperiaになるのかを判断するのは難しいところです。
なお、ソニーは過去のミッドレンジ・エントリーモデルにMediatek製チップセットを採用したことは何度もありますが、5G対応の「Dimensity」シリーズはまだ採用したことがありません。
ちなみにXperia 10 VとXperia ACE 4については順当にいけばSD6Gen1およびSD4Gen1が搭載されると言われていますが、今のところそれを裏付ける信頼性の高い情報はでてきていません。
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