クアルコムの最新アッパーミドル向けチップセット、と言えば、同社が夏ごろに発表したSnapdragon 7 Gen1。
まだ搭載モデルは限定的ですが、おそらく来年の前半にかけて複数のモデルが展開されることが予想されています。
そんな中、このSnapdragon 7シリーズに「旧型番を冠した」別のチップセットが存在することが明らかになったようです。
GSMArenaが伝えたもので、Honorの新型モデル、Honor 80にはクアルコムの未発表チップセット、Snapdragon 782Gが搭載されることが公式ティザー画像から判明したとのこと。
このSnapdragon 782Gの詳細についてはまだ不明ですが、Twitter上の情報によると:
- 1x Cortex A78 cores at 2.72GHz
- 3x Cortex A78 cores at 2.4GHz
- 4x Cortex A55 cores at 1.8GHz
- Andreo 642L GPU
という構成になるとのこと。
一方、Snapdragon 7 Gen1のコア構成は:
- 1x 2.4 GHz – Cortex-A710
- 3x 2.36 GHz – Cortex-A710
- 4x 1.8 GHz – Cortex-A51
なので、クロックスピードだけでいえばSD782Gの方が高性能という可能性もありそうです。
なお、別のメディア、Gadget Anyによると、このSnapdragon 782GはSnapdragon 780Gの後継チップである可能性が高い、とのこと。
そしてSnapdragon 780Gを搭載したモデル、と言えば、日本でも販売されているシャオミのミッドレンジモデル、Xiaomi Mi Lite 5Gです。
昨年夏のリリースながら、1年半近く経った現在でもいまだにいくつかのMVNOではまだ取り扱われている人気機種。
一方、後にも先にもこのSD780Gと搭載した機種はリリースされず、結局、Xiaomi Mi Lite 5Gのみが同チップを搭載した唯一のモデルとなっています。
これについてはチップセットの生産が追い付かなかったため、という情報もあれば、チップセット自体が何らかの問題を抱えていたという噂も。
これについての真相は今後も判明することはないとは思いますが、搭載機種が1機種しかなかったという点で非常に珍しく、そしてレアなチップセットであったことは確かです。
そんなレアSoCの後継チップセット。結構興味深いですね。
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