Snapdragon 8 Gen1のアップグレード版、Snapdragon 8+ Gen1。
今年後半リリースの大半のハイエンドモデルに搭載されている同チップセットですが、これにクロックスピードを抑えたいわゆる「ダウングレード版」が存在することが明らかになりました。
有名リーカーのDigital Chat Station氏がリークしていた情報:
Snapdragon 8+Gen1には間もなく低周波バージョンが登場し、Cortex-X2コアは3.0GHzにクロックダウン。各コアの周波数は 3.0GHz+2.5GHz+1.8GHzになる、とのこと。
ちなみに今回の「低周波バージョン」を含めたSD8Gen1シリーズの各コアの周波数を一覧にすると:
SD8Gen1 | SD8+Gen1 低周波版 | SD8+Gen1 | |
Cortex-X2 | 3.00GHz | 3.00GHz | 3.19GHz |
Cortex-A710 | 2.50GHz | 2.50GHz | 2.75GHz |
Cortex-A510 | 1.79GHz | 1.80GHz | 2.02GHz |
ご覧のように「低周波バージョン」はプライマリコア、高性能コア、高効率コアのすべてがクロックダウンされており、CPUコアを見る限りではどちらかというと無印のSD8Gen1に近い設定になっています。
SD8+Gen1「低周波バージョン」はOppo Reno9 Pro+に搭載されることがほぼ確実
ちなみに、同氏によるとこのチップセットはHonor 80 Proや他のOppo製モデルにも搭載される、とのことで、SD8+Gen1搭載で近々発表されるモデル、と言えばOppo Reno 9 Pro+。
同モデルの型番は「PGW110」となることが判明しており、Geekbench上でベンチマークも発見されています。
そしてこのベンチマークの各コアの周波数を見ると、1.80Hz、2.50Hz、3.00Hzとなっており、これはDigital Chat Station氏がリークしている低周波版Snapdragon 8+ Gen1のものと完全に一致しています。
一方、実際のスコアはというと:
マルチコアで3900ポイントという無印のSD8Gen1では出せないスコアもありますが、全体としてはSD8+Gen1よりもSD8Gen1に近いスコアとなっており、これは先述の各コアのクロックスピードが「+」よりも「無印」に近いという点とも整合性があります。
SD8Gen1のアップグレード版ともSD8+Gen1のダウングレード版とも言えるこの「低周波数版Snapdragon+ Gen1」。
位置づけとしては昨年いくつかの機種に搭載されたSnapdragon 865のアップグレードチップセット、Snapdragon 870のようなチップセットとなる可能性が高そうです。
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