Xperia、Galaxy、AQUOS、Pixelなどなど、機種を問わずAndroidスマートフォンでよく見かける「アプリが開かない」「アプリがアップデートできない」といったトラブル。
アプリの種類も多岐にわたり、これといったパターンはありません。
一方、タイミングとしてはAndroid 10やAndroid 11といった最新OSへのアップデート後に発生することが多いようですが、OSやファームウェアのアップデートとは無関係に「突然」発生することも。
もちろん、単純にアプリ側の不具合や新OSに未対応といったケースもありますが、最近の傾向としてAndroidのバックグラウンドアプリの一つ「Android System Webview」が原因となっていることが多いことが分かりました。
「Webview」とは?
Android WebViewはChromeの技術を使用したシステムコンポーネントで、Androidアプリでウェブコンテンツを表示するときに使用できます。このコンポーネントは端末にプリインストールされており、最新のセキュリティアップデートやその他のバグ修正を反映できるよう常に最新の状態に維持されます。
ソース:Google Playストア
Chromeアプリはもちろん、アプリ上でウェブコンテンツを閲覧する場合に欠かせないシステムアプリの一つで、大部分のアプリはこれなしでは稼働しない、と言っても過言ではありません。
そしてAndroidスマートフォンではこのWebviewが最新の状態でないと他のアプリに影響を及ぼすことが頻繁にある模様です。
よくあるパターン
Google Playストア上でアプリの自動アップデートをしない設定「アプリを自動更新しない」、にしているケース。
ゲームアプリなどで多いのが最新バージョンが出た場合、そのバージョンにアップデートをしないとプレイできない、という状況。
この場合は通常アプリ上にアップデートが必要な旨の通知が出るのでユーザーが手動でアップデートをします。
しかしこの際にWebviewにも最新バージョンがあった場合、同アプリはアップデートされないままになります。
そしてアプリの中にはWebviewが最新でないと作動しない、という事も多いようで、その結果、同アプリをバックグラウンドで使うアプリが開かなくなったり落ちたり、というケースが発生することがあるようです。
よって、アプリがアップデート後に開かなくなった、といったケースがある場合はまずこのWebviewに更新がないかをチェックしましょう。
また、WiFi環境がない出先などだと、この現象はアプリの自動更新設定を「WiFi経由のみ」にしている場合にも起こり得ます(アプリはモバイルデータ経由で手動更新、Webviewはされず)。
Webviewのアップデートができない、保留中の場合
一方、最近よく目にするのはPlayストアのマイアプリ&ゲームを開くと、「アップデート保留中」欄にAndroid System Webviewがあり「更新」をタップしてもアップデートされない、というケース。
これにより最新バージョンのWebviewを必要とするアプリが開かなかったり、強制終了するという不具合が出ることがあるようです。
この場合は:
・「設定」→「アプリと通知」→「Android System Webview」→「ストレージとキャッシュ」から「ストレージを消去」と「キャッシュを削除」
注意:これを行うと関連するアプリのデータやアカウント情報が消去されることもあるようなので、自己責任でお願いします。
もしくは:
・「設定」→「アプリと通知」→「Android System Webview」→画面右上のメニュ(縦3つのドット)から「アップデートのアンインストール」
先述のように、これらの方法ですべてのアプリ・トラブルが改善するとは限りませんが、アプリの起動やアップデート、強制終了といった不具合に悩まされている方は、まずこの方法を試すことをお勧めします。
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