国内でもドコモとソフトバンクから来週、6月3日に発売することが確定したソニーの新型フラッグシップXperia、Xperia 1 IV。
機種名の「IV」からも分かるように、ソニーが命名規則をXZシリーズから番号方式に変え、今回で4世代目となります。
一方、スマホの買い替えサイクルが長くなっているからでしょうか、国内でも海外でも、このXperia 1 IVの購入を検討している既存のXperiaユーザーでは初代Xperia 1からの買い替えを検討しているというユーザーが多いという印象です。
というわけで、今回はこのXperia 1シリーズが初代Xperia 1からXperia 1 IVで客観的なデータ上でどの程度進化しているのか、というのを簡単にまとめたいと思います。
Xperia 1→1 II→1 III→1 IV バッテリー持ちの進化
4Kディスプレイの宿命、とでも言うのでしょうか。
Xperia 1シリーズのバッテリー持ちは他の同世代同一チップ搭載モデルと比べてもあまり良い評価ではありませんでした。
一方、今回のXperia 1 IVではバッテリー容量の大幅アップもあってかかなり電池持ち評価は向上しています。
Xperia 1 | Xperia 1 II | XPeria 1 III | Xperia 1 IV | |
電池容量 | 3330mAh | 4000mAh | 4500mAh | 5000mAh |
バッテリー 評価 | 79h | 83h | 82h | 100h |
通話 | 25:00h | 31:02h | 22:42h | 26:51h |
ウェブ ブラウジング | 8:52h | 9:52h | 8:59h | 11:26h |
動画再生 | 10:10h | 12:35h | 12:39h | 15:06h |
Snapdragon 888の影響も大きいとは思いますが、Xperia 1 II→1 IIIではバッテリー容量は1割以上アップしているのも関わらず、バッテリー持ちがやや低下。
しかし今回のXperia 1 IVでは大きく電池持ちが向上しており、初代Xperia 1と比較すると3割近く電池持ちが良くなっている、ということになります。
Xperia 1→1 II→1 III→1 IV ベンチマーク性能の進化
Xperia 1 | Xperia 1 II | XPeria 1 III | Xperia 1 IV | |
プロセッサ | SD855 | SD865 | SD888 | SD8Gen1 |
Antutu 総合 | 516563 | 648563 | 801911 | 1033851 |
Antutu CPU | 140558 | 179581 | 212479 | 249768 |
Antutu GPU | 183147 | 217033 | 304840 | 448381 |
Geekbench シングルコア | 739 | 924 | 1126 | 1210 |
Geekbench マルチコア | 2593 | 3445 | 3673 | 3768 |
初代Xperia 1→Xperia 1 IVでは、Antutu総合ではベンチマークスコアが2倍近くになっているのに対し、Geekbenchでは1.5倍程度。
これはAntutuではGPU性能もスコアに換算されているのに対し、GeekbenchはCPU性能のみをスコア化しているため。
一方で、AntutuのGPUスコアはXperia 1→Xperia 1 IVで約2.5倍になっており、上のグラフからもわかるように、特にXperia 1 III→Xperia 1 IVでのGPU性能の進化が非常に大きいことが分かります。
つまり、今回のXperia 1 IV(SD8Gen1)はCPU性能、という点ではそれほど大きな進化はないものの、ゲームプレイ時などに重要なグラフィック性能についてはかなり大きな性能アップが期待できる、といって良いと思います。
一方、SD855搭載の初代Xperia 1ですが、同モデルのベンチマークスコア上の性能は現在の最新チップセットでいうとSnapdragon 780Gや778Gと同等、もしくはそれより少し劣るぐらいといったところ。
よって、3世代前のモデルではありますが、まだ十分に最新ミッドハイ・レベルの機種の性能は維持していると言えると思います。
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