スマートフォンの買い替え時に旧モデルを下取りに出す、という方は結構多いのではないでしょうか。
特に購入から2年以下で新機種に買い替えるというユーザーにとってはキャリアや独立系ショップに買取を依頼するというのはごく当たり前の事にではないかと思います。
また、車市場同様、新品ではなく中古のスマートフォンを購入、というのも徐々に一般的になってきているような気がします。
米国の中古スマートフォン買取大手、bankmycellが興味深い調査結果を掲載していました。
Androidの買取価格下落はiPhoneの2倍のペース
まずはiPhone (iOS)、700ドル以上のハイエンドAndroidスマホ、そして350ドル以下のミッドレンジ/エントリーモデルの中古買価格の推移。
iPhoneの場合、1年後の買取価格は17%程度しか下がっていません。
これはある意味新車の価値下落幅よりも小さいくらいで、iPhoneいかに中古市場で強いかを良く表していると思います。
一方、ハイエンドAndroidスマートフォンは1年で40%程度、ミッドレンジ以下のモデルにおいては約53%も価値が下がっています。
ミッドレンジAndroidの買取価格は4年で1/10以下に
注意点:この調査における買取価格の変化ですが、発売時の「新品価格」ではなく発売直後の「買取価格」を基準にしたものです。つまり、開封した瞬間に売った場合の価格と一定期間経過した後の買取価格の差、とも言えます。
よって、新品価格からの価値低下はここに出ている数値よりもかなり大きくなります。
となるとミッドレンジAndroidモデルの発売1年後の買取価格は発売直後の買取価格で半分程度に、新品価格からさらに大きく低下する、ということになります。
また、4年経つとその価値はかなり低くなり、95%以上もダウン。4年経っても3割以上の価値があるiPhoneとは対照的です。
つまり、発売直後に2万円前後の買取価格のAndroidモデルは4年後には2000円くらいの価値にしかならない、ということになります。
ブランド別ではちょっと意外な差
一方、以下はスマートフォン・ブランドごとの買取価格変化を比較したもの。
1年間での買取価格下落が一番多い気のはHTC製スマホで53%。それに次いでMotorolaが約43%となっています。
一方、HTCやモトローラが最近展開しているモデルはほとんどがミッドレンジ。
先の調査結果でもハイエンドよりミッドレンジの方が価値低下が大きいので、これはブランドのせい、というよりは主力製品のレンジの違いによるものとも言えそうです。
一方、個人的にちょっと意外だったのが中古市場での買取価格の下落率ワースト3にソニー、つまりXperiaスマートフォンが入っている、という点。
サムスンのGalaxyと比べても5%の差がでています。
一方、逆の意味で意外なのがLG製スマホの中古市場での価値下落が意外と少ない、という点。
ただ、今回の調査はあくまで米国を対象としたもの。
Xperiaは置いておくとしてもLG製スマートフォンの中古買取価格が他のAndroidスマートフォン、特にGalaxyと比べて高い、という話は聞いたことがありません。
よって、このAndroidブランド内での順位は国内ではかなり大きく入れ替わる可能性が高のではないかと思われます。
「中古」となるAndroidスマートフォンの中古買取価格がiPhoneより安い、というのはよく知られていますが、こうやって具体的な数値で見るとAndroid派の私からするとやはりちょっとショックです。
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