
Airbnbは、AIを活用した新しい旅行アシスタントの開発を進めています。2027年前半の提供開始を予定しており、ユーザーとの会話に応じて画面をリアルタイムに生成する仕組みを採用します。宿泊先探しや旅行プランの作成だけでなく、予約の変更や問い合わせ、現地での体験探しまで、旅行に関するさまざまな手続きをアプリ内でサポートする計画です。
会話に合わせて必要な画面をAIが生成
今回のAIアシスタントの特徴は、一般的なチャット形式にとどまらず、ユーザーの要望に合わせてインタラクティブな画面をその場で生成する点です。
旅行先の宿泊施設を探す場合、文章による説明だけでは、写真や周辺環境、立地などを比較するのに限界があります。そこでAirbnbは、複数の宿泊施設を並べて比較する画面や、地域ごとのガイド、日程別の旅行プランなど、数百種類のビジュアルコンポーネントを用意しています。
ユーザーはAIとの会話を続けながら、候補となる宿泊施設や旅行日程をリアルタイムで調整できます。同行者と一緒に選択肢を確認しながら計画を進めることも想定されており、家族旅行やグループ旅行での利便性向上が期待されます。
予約変更や問い合わせにも対応
このAIアシスタントは、旅行先や宿泊施設を探すだけの機能ではありません。
同じ会話画面から予約内容の変更や請求に関する問い合わせなどにも対応する予定です。さらに、24時間対応の安全サポートも提供するとしています。
Airbnbは、約20年にわたって蓄積してきたホストとゲストの予約データを活用し、旅行先やユーザーの希望に合った現実的な提案を行う方針です。
従来のように問い合わせフォームを探したり、サポート担当者からの返信を待ったりする手間を減らせるのであれば、旅行中のトラブル対応にも大きなメリットがありそうです。
将来的には現地ツアーやレンタカーも統合
Airbnbのブライアン・チェスキーCEOは、Skift Global Forumで、旅行には目的地を探したり、次の休暇について想像を膨らませたりする楽しさがあると説明しています。
一般的なAIサービスは、レストランの予約のような短時間で完結する作業には適していますが、旅行のように写真や場所を見ながら時間をかけて検討する用途では、必ずしも十分ではないとの考えです。
今回の取り組みでは、AIによる手続きの効率化だけでなく、旅行先を探す楽しさを損なわないことも重視しています。
さらに将来的には、現地のガイド付きツアーやレンタカーに加え、ボートやスキー用品といった専門的なレンタルサービスにも対応する計画です。
宿泊施設から現地でのアクティビティまでを一つの会話画面に集約することで、複数の予約サービスを行き来する必要を減らす狙いがあります。
Airbnbは、こうした生成AIを活用した機能を、プラットフォームの歴史における大きな製品転換の一つと位置付けています。
2027年前半の提供開始に向けて開発が進められている今回のAIアシスタントですが、特に注目したいのは、旅行先の提案だけでなく、予約変更や返金などの実務的な手続きまでどこまで自動化できるかという点です。旅行の計画から滞在中のサポートまでを一元化できれば、Airbnbの使い勝手を大きく変える存在になるかもしれません。

