
「GTA 6」は現在、PS5とXbox Series X|S向けに11月19日の発売が予定されていますが、将来的な対応プラットフォームにも注目が集まっています。そんな中、元Rockstar Gamesの開発者であるJérémy Hartvick氏が、「GTA 6」は技術的にはスマートフォンでも動作させられるとの見解を示しました。
一方で、Nintendo Switch 2への移植については、性能面だけでなく市場性の観点からもあまり意味がないと考えているようです。
Switch 2版には技術的なハードル
Hartvick氏は、YouTube番組「Kiwi Talkz」のインタビューで、「GTA 6」をSwitch 2に移植することについて疑問を呈しました。
同氏によれば、そもそも「GTA 6」のユーザー層とSwitchのユーザー層がどこまで重なるのか分からず、Rockstarの作品をプレイしたいユーザーであれば、そのために対応するゲーム機を購入する可能性があるといいます。
また、Switch 2向けに移植する場合、ハードウェアの制約によってオリジナル版と同等の体験を実現することが難しくなる可能性があります。同氏は、わざわざ移植して満足度の低い体験を提供する意味があるのか、という趣旨の見解を示しています。
ただし、これはあくまで元開発者個人の意見であり、Rockstar GamesがSwitch 2版の計画を否定したものではありません。
Switch 2ではCPU性能が課題になる可能性
実際のところ、Switch 2版で大きな課題になりそうなのは、単純なグラフィック性能だけではありません。
「GTA 6」のようなオープンワールドゲームでは、広大なマップ上で多数のNPCや交通、物理演算などを同時に処理する必要があります。そのため、CPU性能がゲーム全体のシミュレーションに影響する可能性があります。
「Grand Theft Auto: The Trilogy – The Definitive Edition」がNintendo Switchにも展開された実績を考えると、Switchユーザーに「GTA」の需要がないとは言い切れません。むしろ「GTA 6」の移植を難しくする要因としては、ユーザー層よりもハードウェア側の制約が大きい可能性があります。
スマートフォン版は「技術的には可能」
一方、Hartvick氏が興味深い発言をしたのがスマートフォン版についてです。
同氏は、Rockstar Gamesが本気で取り組めば、「GTA 6」をスマートフォンでプレイできる可能性があると指摘しています。現在のスマートフォンには、それを実現できるだけの技術がすでに存在し、実際に高性能スマートフォンで「Cyberpunk 2077」のような大型ゲームが動作していることも、その根拠として挙げられています。
もちろん、これは「GTA 6」のスマートフォン版が実際に開発されているという話ではありません。あくまで現在のモバイル端末の性能を考えれば、技術的には不可能ではないという見解です。
問題は性能だけではない
スマートフォン版を実現する場合も、単純に処理性能が足りていればよいわけではありません。
「GTA 6」は広大なオープンワールドと高度なシミュレーションを特徴とするだけに、発熱や消費電力、メモリ容量、ストレージ容量、長時間の安定動作など、スマートフォン特有の課題があります。
また、ゲーム機と比較して端末ごとの性能差が非常に大きいため、どの範囲のスマートフォンを対応機種とするのかという問題もあります。
それでも、以前なら現実味のなかった「最新のGTAをスマートフォンでプレイする」という構想が、現在では技術的な可能性として語れるところまでモバイル端末の性能が向上していることは確かです。
「GTA 6」の発売後にPC版やその他のプラットフォームへ展開される可能性は以前から注目されていますが、現時点でSwitch 2版やスマートフォン版が正式発表されたわけではありません。今回の発言は、あくまで元Rockstar開発者から見た技術的な可能性を示すものとして興味深い内容です。

