GTA 6、PS5 Pro版は高度なレイトレーシングに対応か 60fps実現には課題も

Rockstar Gamesが開発を進める「Grand Theft Auto VI(GTA 6)」について、PlayStation 5 Pro向けバージョンでは、通常のPS5版より高度なレイトレーシングが採用される可能性が浮上しています。PS5 Pro向けタイトルに付与される「PS5 Pro Enhanced」認証の条件が話題になったことで、GTA 6がどのような形で性能を引き出すのかにも注目が集まっています。

PS5 Pro Enhancedには複数の条件

内部情報に詳しい人物として知られるMoore’s Law is Dead氏は、ポッドキャスト「Broken Silicon」でPS5 Pro Enhancedの認証条件について言及しています。

それによると、この認証を取得するには、ソニー独自のアップスケーリング技術「PSSR」を利用して2160p出力を実現することや、安定した60fpsを維持すること、あるいはレイトレーシングを大幅に刷新することなどが条件になるとされています。

このほか、通常のPS5版よりベース解像度を引き上げたり、固定フレームレートを向上させたりすることでも認証の対象になるとされています。

つまり、PS5 Pro版だからといって必ずしも4K・60fpsを実現する必要があるわけではありません。GTA 6の場合、グラフィック品質を大きく引き上げる方向でPS5 Proの性能を活用する可能性もあります。

GTA 6で60fpsが難しい理由

GTA 6のPS5 Pro版を考えるうえで大きな問題となるのが、GPUではなくCPU性能です。

PS5 ProはAMDのZen 2ベースCPUを採用していますが、クロック周波数の向上幅は約10%にとどまります。一方、GPU性能は大幅に強化されており、AI処理を担う専用機能も搭載されています。

しかし、GTA 6のような広大なオープンワールドでは、CPUが処理しなければならない情報も非常に多くなります。街を行き交う大量の車やNPCのAI、物理演算、オブジェクト同士の相互作用などをリアルタイムで処理する必要があるためです。

そのため、GPU性能が向上したからといって、単純にフレームレートを2倍にできるわけではありません。60fpsを実現するには、ゲーム側の処理そのものを軽量化する必要が出てくる可能性があります。

現実的なのは40fpsか高画質30fpsか

こうした事情から、PS5 Pro版のGTA 6では40fpsモードが有力な選択肢の一つになると考えられています。

120Hz対応ディスプレイで40fpsを利用すれば、30fpsよりも操作遅延を抑えながら、60fpsほどCPUに大きな負荷をかけずに済みます。GTA 6のようにCPU負荷が大きいゲームとの相性も比較的良い方式です。

もう一つ考えられるのが、30fpsを維持したままグラフィック品質を徹底的に高める方向です。この場合、4K解像度をベースに、グローバルイルミネーションや接触影、レイトレーシングによる反射などを強化することで、PS5 Proならではの映像表現を実現することが考えられます。

GTA 6はもともと映像表現への期待が非常に高いタイトルだけに、PS5 Proではフレームレートの向上よりも、レイトレーシングを中心とした画質強化が優先される可能性があります。

現時点ではGTA 6のPS5 Pro版についてRockstar Gamesから正式な仕様は発表されていません。そのため、40fpsモードや高度なレイトレーシングが実際に採用されるかは不明です。ただ、PS5 ProのCPU性能を考えると、60fpsよりも高画質化を優先する設計は十分に現実的な選択肢といえそうです。

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