
Microsoftは、Windows 11で一部のゲームやアプリが突然クラッシュしたり、起動できなくなったりする不具合を修正しました。原因となっていたのは、音声コーデック「Dolby Digital AC-3」のデコード処理に関する問題です。2026年10月の累積更新プログラム「KB5127648」で修正されており、対象となるWindows 11の各バージョンで利用できます。
9月の更新プログラムが原因で発生
今回の不具合は、9月22日に公開されたオプションのプレビュー更新プログラム「KB5124010」の適用後に発生していました。
Windows 11に組み込まれているDolby Digital AC-3のデコード機能に問題があり、この機能を利用する一部のゲームやアプリが、音声の再生や音量調整などの操作をきっかけに異常終了することがありました。症状が深刻な場合は、アプリ自体を起動できなくなるケースも確認されています。
影響はゲームだけにとどまらず、メディアプレーヤーや一部の業務用アプリでも発生していました。
Microsoftは10月に入ってから問題を認め、主にWindows標準のAC-3デコーダーに依存する古いソフトウェアで発生すると説明しています。独自の音声デコード機能を備えたアプリは、影響を受けにくかったとされています。
10月の累積更新プログラムで修正
Microsoftは、10月13日に公開した累積更新プログラムKB5127648によって、この問題を解消したと発表しました。対象となるWindows 11のバージョンとOSビルドは次のとおりです。

- Windows 11 24H2:OSビルド 26100.9711
- Windows 11 25H2:OSビルド 26200.9711
- Windows 11 26H2:OSビルド 26300.9711
この更新プログラムでは、ゲームによって発生するマウス入力のカクつきや、サインイン後に画面が真っ黒になるエクスプローラー関連の問題なども修正されています。
一方、10月の更新プログラムですべての問題が解消されたわけではありません。Microsoftは、セキュリティ機能「Smart App Control」を以前に無効化した一部のユーザーが、Windows セキュリティから再び有効にできなくなる別の不具合も確認しています。すでに同機能が有効になっているシステムには影響しないとされています。
また、USB Audio Class 1.0対応デバイスで音声が出力されない、音量操作に反応しないといった別の問題も報告されています。こちらは一部の修正にとどまっており、Microsoftは引き続き対応を進めています。
Windows Updateから適用可能
9月の更新以降、ゲームやアプリが突然終了するようになった場合は、KB5127648以降の累積更新プログラムを適用することで、AC-3関連の不具合が解消される可能性があります。
更新するには、Windows 11の「設定」から「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を実行してください。すでに該当する更新プログラム、またはそれ以降の更新が適用されていれば、追加の対応は必要ありません。
今回の不具合は、Windows標準の音声処理に依存するソフトウェアに影響するものでした。同様の症状が発生していた場合は、Windows Updateの適用状況を確認しておくとよさそうです。
