
Xが、自分の投稿やアカウントが「シャドウバン」などの可視性制限を受けているかどうかを確認できる新機能を一部ユーザー向けにテストしているようです。これまでXでは、投稿の表示回数が突然減った場合などに、ユーザーがシャドウバンを疑っても実際に制限を受けているのか確認する手段が限られていました。今回の機能は、そうした不透明さを減らす取り組みとして注目されます。
「Under the Hood」からデータを確認可能に
今回テストされているのは、Xの設定にある「Under the Hood」ページからアカウントに関するデータをダウンロードできる機能です。
現時点では一部のテスターにしか提供されていないとみられますが、対象になっているユーザーであれば、Xアプリの設定から「Under the Hood」のページを開くことで確認できます。
ダウンロードボタンが表示されていれば、今回のテスト対象になっている可能性があります。
取得できるデータには、ユーザーが投稿したポストに対して設定されている「visibility-limiting labels(可視性を制限するラベル)」に関する情報などが含まれています。
これらのラベルを確認することで、投稿の表示が制限されている可能性や、その原因をある程度把握できる仕組みです。
ただし、データはかなり分かりにくい形式
便利そうな機能ではあるものの、誰でも簡単に利用できるというわけではありません。
ダウンロードされるデータはJSON形式のファイルとなっており、一般的なユーザーがそのまま開いても、コードのような文字列が大量に並んでいるため、内容を理解するのは簡単ではありません。
実際に確認すると、「NSFW_HIGH_PRECISION」や「NSFW_HIGH_RECALL」といったラベルが付与された投稿が見つかるケースもあるようです。
つまり、X側が投稿の表示に影響する可能性のある情報を提供する一方で、そのデータを読み解くにはある程度の知識が必要になります。
ラベルを確認すれば制限の理由が分かる可能性
自分の投稿に何らかの表示制限がかかっていると感じているユーザーは、ダウンロードしたデータの中から該当するラベルを探すことで、原因を推測できます。
X側はラベルの種類についても公開しており、それぞれがどのような表示制限と関係しているのかを確認できるようになっています。
そのため、投稿の表示が以前より大幅に減った場合などに、単なるアルゴリズム上の変化なのか、それとも何らかの制限が設定されているのかを確認する手掛かりになりそうです。
ただし、ラベルが見つかったからといって、必ずしも一般的に言われる意味での「シャドウバン」を受けていると断定できるわけではありません。投稿の表示順位やおすすめへの掲載状況などには、さまざまな要因が関係するためです。
Xはアルゴリズムの透明性も強化
今回の機能は、Xが「For You」フィードのランキングアルゴリズムについて、より多くの情報をオープンにしている動きとも重なります。
これまでユーザーからは、投稿が誰にどのような基準で表示されているのか分かりにくいという不満がたびたび出ていました。今回のように、アカウントや投稿に設定されている情報をユーザー自身が確認できるようになれば、そうした不透明感を少し和らげることができそうです。
もっとも、この機能がいつ一般ユーザーにも開放されるのかは現時点では明らかになっていません。
長年議論されてきたXのシャドウバン問題について、少なくともユーザー自身が状況を確認するための手段を提供しようとしている点は、大きな変化と言えそうです。


