スマホに夢中な親は子どもの成長に影響か 「一緒にいるのに見ていない」が問題に

スマートフォンの使いすぎは子どもだけの問題ではなく、親にも当てはまるようです。最新の研究では、スマホ画面ばかりを見ている親の姿が、子どもの自己肯定感や人間関係に悪影響を与える可能性が指摘されています。

親のスマホ依存が子どもに与える影響

米国で12歳から17歳の未成年者600人を対象に行われた調査では、日常的に親がスマートフォンへ注意を向け続けている家庭の子どもほど、「自分は大切にされていない」と感じる傾向があることが分かりました。

こうした環境で育った子どもは、自信を持ちにくくなったり、学校で友人関係を築くことに苦労したり、将来的な人間関係にも影響が出る可能性があるとされています。

メディア心理学者であり、依存症分野の専門家でもあるドン・グラント氏は、親のスマホ依存が子どもの「愛着形成」に悪影響を及ぼし、その影響は大人になってからも続く可能性があると指摘しています。

子どもは「親がそこにいるか」より「自分を見ているか」を感じている

グラント氏によると、多くの親は子どものスポーツ大会や発表会、学校行事などに参加していることで、十分に子育てへ関わっていると考えています。

しかし実際には、子ども側から見ると「親は来てくれたけれど、顔を上げた時にはいつもスマホを見ていた」という印象になってしまうケースがあるといいます。

物理的に同じ場所にいることと、子どもに意識を向けていることは別であり、親の何気ないスマホ利用が子どもに寂しさを感じさせる可能性があります。

親自身もスマホ利用の問題を認識していない

スマホ依存は若者特有の問題として扱われることが多い一方で、親世代の利用状況についても懸念が広がっています。

調査では、多くの10代が「親がスマホに気を取られている」と感じている一方、親側は自分のスマホ利用が子どもへ影響しているとは考えていない傾向がありました。

ただし、過去の調査では約7割近くの親が、時々スマホに気を取られてしまうことを認めています。

SNS企業への訴訟も拡大

スマホ依存やSNS利用による心理的な影響を巡り、SNSサービスを提供する企業への訴訟も増えています。

米国では、InstagramやFacebookを運営するMeta、TikTok、YouTubeを提供するGoogleなどに対し、若者の精神面や健康への悪影響を訴える訴訟が数千件規模で起こされています。その中には、子どものために保護者が起こしたケースも含まれています。

スマートフォンやSNSは現代生活に欠かせない存在ですが、親子で過ごす時間だけは意識的に画面から離れることが重要なのかもしれません。短い時間でも子どもの目を見て会話することが、長期的な信頼関係につながる可能性があります。

ソース

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