
Valveの新型小型ゲーミングPC「Steam Machine」をめぐり、搭載メモリ構成が性能に与える影響を検証したベンチマーク結果が公開されました。価格高騰の影響でシングルチャネル構成が採用されていますが、一部のゲームやCPU負荷の高い処理では想像以上の性能低下が確認されています。
メモリ1枚構成でCPU性能が大幅低下

Steam Machineは標準で16GBのDDR5メモリを1枚のみ搭載しており、デュアルチャネルには対応していません。
Valveは、DDR5メモリ価格の高騰により8GB×2枚構成を安定して調達できなかったことを理由に挙げ、性能への影響は限定的と説明していました。
しかし、Gamers Nexusによる検証では、同じ16GBモジュールをもう1枚追加してデュアルチャネル化したところ、CPU性能を測る7-Zipの圧縮テストで約19%高いスコアを記録。CPU負荷の高い用途では無視できない差が生じることが明らかになりました。
ゲームでも最大15%前後のフレームレート差
ゲーム性能にも影響が確認されています。
特に「Baldur’s Gate 3」では、フルHD解像度で平均フレームレートが約15%低下。「The Outer Worlds 2」でも約14.7%の性能差が確認されたとのことです。
一方で、「Black Myth: Wukong」や「Starfield」では差は比較的小さく、GPU負荷が高いタイトルではメモリ帯域の影響が限定的になるケースも見られました。
それでもGamers Nexusは、シングルチャネル構成によってCPU本来の性能が十分発揮できていないと評価しています。
将来的に仕様変更の可能性も
Valveは、DDR5メモリの価格が落ち着けば、将来的には8GB×2枚のデュアルチャネル構成へ切り替える予定であると説明しています。また、仕様変更が行われる際には購入前にユーザーへ案内するとしています。
ただし、メモリ市場ではAI需要の拡大による供給逼迫が続いており、業界関係者の見方では価格が大きく改善するまでにはまだ時間がかかる可能性もあります。
現時点ではSteam Machineのシングルチャネル構成はコストを抑えるための苦肉の策と言えますが、今回の検証結果を見る限り、CPU性能や一部ゲームのパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、デュアルチャネル化による恩恵は決して小さくないようです。
