
折りたたみスマートフォン市場では、縦折りの「フリップ型」と横折りの「ブック型」が主流となっていますが、近年は3つ折りモデルやワイドディスプレイを採用した新たな形状も登場し始めています。そんな中、Huaweiがさらに一歩先を行くような新コンセプトを検討している可能性が浮上しました。
新たに発見された特許情報によると、同社は「縦方向に3つ折りできるスマートフォン」の開発を進めている可能性があります。実用化されれば、これまでにない新しいカテゴリーの折りたたみ端末となるかもしれません。
2つのヒンジを備えた縦折り3つ折り構造
今回の特許は、PostFastとリーカーのxleaks7氏によって発見されたものです。公開された図面を見ると、端末には2つのヒンジが搭載されており、ディスプレイをS字状に折りたたむ構造が採用されていることが分かります。

一般的なフリップ型スマートフォンは1回だけ折りたたみますが、この特許ではディスプレイを3つのセクションに分割し、2回折りたたむ仕組みとなっています。
完全に閉じた状態では、複数の薄いパネルが重なった非常にコンパクトな筐体となり、ポケットへの収納性も高そうです。一方、展開すると縦長のスマートフォン形状となり、従来のフリップ型とは異なる使い勝手を実現する可能性があります。
縦長ディスプレイならではの活用方法も
この独特なデザインには、実用面でのメリットも考えられます。

例えば、ショート動画やSNSなど、縦向きコンテンツを閲覧する機会が増えている現在では、通常よりも縦に長い画面によって没入感の高い視聴体験を提供できるかもしれません。タイムラインの表示領域が広がれば、一度に確認できる情報量も増えるでしょう。
また、複数のアプリを上下に表示するマルチタスク用途や、電子書籍・ウェブブラウジングなどにも新たな可能性が生まれるかもしれません。
もちろん、現時点ではあくまで特許段階のアイデアであり、実際に製品化されるかどうかは不透明です。特許は将来的な技術の保護を目的として出願されるケースも多く、必ずしも市販化を前提としているわけではありません。
折りたたみ分野で挑戦を続けるHuawei
とはいえ、Huaweiはこれまでも折りたたみスマートフォン市場で積極的な挑戦を続けてきました。
同社は業界に先駆けて3つ折りスマートフォンを投入したほか、ワイドな画面比率を採用したPura Xシリーズなど、既存の常識にとらわれない製品を次々と展開しています。特にPura Xは、従来のフリップ型とは異なる横幅の広いデザインで注目を集めました。
今回の縦折り3つ折り構造も、そうしたHuaweiらしい実験的な取り組みの延長線上にあるといえるでしょう。
折りたたみスマートフォン市場は、各社が薄型化や高性能化を競う段階から、新しい体験そのものを模索する時代へと移りつつあります。Huaweiの特許が実際の製品として姿を現すかは分かりませんが、もし実現すれば、フリップ型やブック型に続く「第3の折りたたみスマートフォン」として市場に新たな風を吹き込む存在になるかもしれません。

