Nothing CEO、スマートフォンはRAMが最も高コストと指摘 価格上昇は今後も継続か

スマートフォンの部品構成において、これまで最も高価とされてきたプロセッサやディスプレイを上回り、現在はメモリ(RAMとストレージ)が最大のコスト要因になっているという指摘が注目を集めています。NothingのCEOであるカール・ペイ氏は、メモリ価格の高騰により端末全体のコスト構造が大きく変化していると述べており、業界全体に影響が広がっている状況です。

メモリ価格高騰の実態

ペイ氏によると、RAMとストレージを合わせたコストは、すでにスマートフォンの部品表コスト(BOM)の半分以上を占めるケースもあり、従来の常識が崩れつつあります。特にAI需要の急拡大を背景にDRAMとNANDの供給が逼迫しており、メモリ価格は2026年に入ってから急上昇しています。その影響で、Nothingの「Phone(4a)」では、開発時点から発売までの間にメモリコストが倍増し、さらに発売後にも再び倍増したとされています。

このような状況は同社に限らず、各メーカーに共通しています。部品の調達は必要量を自由に確保できる状態ではなくなり、割り当て制やプレミアム価格での購入が常態化しつつあります。

値上げとセール縮小の影響

こうしたコスト増は、最終的にスマートフォンの販売価格にも反映されています。カール・ペイ氏は、最近登場した新型スマートフォンの多くが、前世代より約100ドルほど高い価格設定になっていると指摘しています。また、従来のような大幅な割引セールも減少傾向にあり、購入タイミングによる価格差が小さくなっているのが現状です。

背景には、AIブームによるデータセンター需要の急増があり、DRAM価格は2026年にかけて10〜30%規模で上昇しているとされています。この影響はエントリーからハイエンドまで広く及び、SamsungやXiaomi、Googleなど主要メーカーも価格改定を余儀なくされています。さらにスマートフォンだけでなく、ノートPCなど他のデバイスにもコスト上昇の波が広がっています。

今後についてカール・ペイ氏は、買い替えを検討している場合「最適なタイミングは昨日であり、次に良いのは今だ」とコメントしており、今後も価格低下は期待しにくい状況であることを示唆しています。業界全体として、しばらくはメモリ主導のコスト上昇が続く可能性が高そうです。

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Nothing/CMF Phone
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