
Google が開発中の次期OS「Android 17」について、ベータ版から新機能の詳細が徐々に明らかになってきました。すでにパブリックベータは2回公開されており、正式版に向けた準備が着々と進んでいます。
■ 内部コードネームはシナモンロール
Androidは現在、正式名称としてデザート名を使用していませんが、開発内部では引き続きコードネームが使われています。
Android 17の内部コードネームは「Cinnamon Bun」とされており、前バージョンAndroid 16の「Baklava」に続くものです。
■ すべてのアプリで使える「バブル機能」
従来はメッセージアプリなどに限定されていた「バブル機能」が、Android 17ではすべてのアプリに拡張される見込みです。
画面上にフローティング表示されたアプリを切り替えながら操作できるようになり、特に大画面端末ではタスクバーに専用のバブル管理エリアも表示されるなど、マルチタスク性が大きく向上します。
■ プライバシー強化 連絡先アクセスがより安全に
新たに「Contacts Picker」が導入され、アプリごとに共有する連絡先を細かく選択できるようになります。
これにより、アプリ側は必要な情報だけを一時的に取得する仕組みとなり、連絡先の変更内容を追跡することもできなくなります。セッション終了後には再度許可が必要になるなど、プライバシー面が大きく強化されています。
■ 端末間で作業を引き継ぐ新機能
Android 17では、複数のAndroid端末間で作業をシームレスに引き継げる「タスク連携機能」も追加される見込みです。
例えば、スマートフォンで開いていたアプリの状態をタブレットや別の端末にそのまま引き継ぐことが可能になり、通知やファイル共有も含めてスムーズに連携できるようになります。
■ セキュリティとUIも細かく進化
細かな変更点としては、以下のような改良も確認されています。
- プライバシーインジケーターのデザイン刷新
- OTP(ワンタイムパスワード)メッセージ保護の強化
- 画面上の色を取得できる「EyeDropper」機能の追加
特にOTP保護では、対象外アプリからのアクセスを最大3時間制限するなど、セキュリティ対策が一段と強化されています。
■ 大画面最適化と動画技術の進化
アプリの表示に関しては、大画面デバイスへの最適化がさらに進みます。開発者が画面サイズへの対応を回避できなくなり、すべてのアプリが画面サイズや折りたたみ状態に応じて適切に表示されるようになります。
また、動画分野では次世代圧縮規格「VVC(H.266)」に対応。高画質を維持しながらデータ容量を削減できるため、ストレージや通信効率の改善が期待されます。
■ 正式版は2026年6月頃の見通し
Android 17は、これまでと同様のスケジュールで開発が進められており、正式版は2026年6月頃にリリースされる見込みです。
すでに2回のベータ版が公開されており、今後さらにテスト版が追加された後、安定版が提供される流れになるとみられます。
なお、Google Pixel シリーズではいち早く新機能が提供される一方、他メーカーの端末では独自機能や追加アップデートと統合された形で展開されることになりそうです。
今回のAndroid 17は、派手なUI刷新というよりも、マルチタスク性やプライバシー、端末間連携といった「使い勝手の底上げ」に重点が置かれたアップデートと言えます。日常的な操作の快適さをどこまで高められるか、正式版の仕上がりに注目が集まりそうです。

