
ここ数年でAndroidスマートフォンの性能は飛躍的に向上してきましたが、ついにここまで来たかと思わせる検証結果が話題を集めています。ハイエンドゲーミングスマホ「Red Magic 11 Pro」で、あの重量級タイトル「Cyberpunk 2077」がローカル動作したという報告です。
しかもクラウドストリーミングではなく、エミュレーションによるネイティブ実行という点が注目されています。
Snapdragon 8 Elite Gen 5で直接エミュレーション
今回の検証では、「Red Magic 11 Pro」に搭載されているSnapdragon 8 Elite Gen 5を使用。解像度は720p、グラフィック設定は最小プリセットで動作させ、さらにAMD FSR 2.1のアップスケーリングをBalancedモードで有効にしています。
フレーム生成をオフにした状態では、おおむね30fps前後で推移し、負荷の高いシーンでは20fps台後半まで落ち込む場面も見られました。それでも、動作自体は安定しており、スマートフォンでこのタイトルが動くこと自体が驚きです。
フレーム生成で40fps超えを実現
さらにFSRのフレーム生成を有効にすると、パフォーマンスは大きく向上。40fpsを安定して超え、軽いシーンでは50fps近くに達する場面も確認されています。

スマートフォンの画面サイズを考えれば、40fps台でも十分にプレイ可能な体感とのことです。ただし、フレーム補間を強くかけているため、ゴーストやアーティファクトといった描画上の副作用は発生します。この点は技術的なトレードオフと言えるでしょう。
Steam Deck設定でも検証
検証では、Steam Deck向けのプリセット設定も試されています。こちらは画質がやや向上する一方、フレーム生成オフでは約20fpsまで低下。ただし、フレーム生成を有効にすることで再び約40fps前後まで回復しています。
CPU使用率は60〜80%、GPU使用率は50〜60%と報告されており、SoCが限界近くまで活用されていることが分かります。
もちろん、家庭用ゲーム機やゲーミングノートPCの代替になるわけではありません。しかし、かつてはハイエンドPCでも高負荷だった「Cyberpunk 2077」が、スマートフォン単体でプレイ可能な水準に達しているという事実は、モバイル半導体の進化を象徴しています。
今後さらに世代が進めば、ポータブル環境でのAAA級タイトル体験は、より現実的なものになっていくかもしれません。スマートフォンのゲーム体験は、新たな段階に入りつつあります。

