
AI向けデータセンター需要の拡大により、メモリやSSD価格の高騰が続いています。PS5ユーザーにとってもストレージ不足は身近な問題で、大容量タイトルを複数インストールできず、都度削除している人も少なくありません。こうした状況の中、Sonyがゲーム容量を劇的に削減できる可能性のある特許を公開していたことが明らかになりました。
クラウドとローカルを融合する新方式
2月4日付で公開された特許「Asset Streaming System and Method」は、ゲームデータの保存方法そのものを見直す内容です。

従来は数十GBから100GB規模のデータを丸ごとインストールする必要がありましたが、この方式では起動に必要な最小限のデータのみを本体に保存します。プレイ中に必要なアセットを随時ダウンロードし、不要になったデータは削除する仕組みです。

一般的なクラウドゲームと異なり、ゲームの実行処理はコンソール側で行われるため、入力遅延を抑えられる点が特徴です。クラウドの弱点を補いつつ、ローカル容量も節約するハイブリッド型といえます。
100GBが100MBに、削減率は約99.9%
特許資料では、100GB規模のタイトルが初期インストール時には約100MB程度に収まる可能性が示されています。
100GBは100,000MBに相当するため、100MBまで縮小できれば削減率は約99.9%に達します。理論上とはいえ、桁違いの軽量化です。
ゲーム進行に合わせて必要なデータを取得するため、常時すべての高解像度テクスチャや音声データを保持する必要がありません。ただし、高画質・高音質設定で快適にプレイするには、高速で安定したインターネット回線が求められる可能性があります。
SSD高騰時代の切り札となるか
PS5はM.2 SSDによる拡張が可能ですが、SSD価格の上昇により増設コストは無視できない水準にあります。
今回の技術が実用化されれば、ストレージ容量そのものに依存しない運用が可能となり、将来的なPS6においても内蔵ストレージ増量によるコスト上昇を抑えられる可能性があります。
一方で、画質や音質への影響、通信状況による体験のばらつきなど、実際のユーザー体験がどの程度維持されるかは未知数です。特にオンライン対戦など遅延に敏感なジャンルでどこまで安定するのかは重要なポイントになるでしょう。
ゲームの大容量化が進む中、約99.9%削減というインパクトは非常に大きなものです。ストレージ問題に悩むPlayStationユーザーにとって、この特許技術が次世代機で現実のものとなるのか、今後の動向が注目されます。


