
AndroidのOSアップデート後に「自宅のWi-Fiに繋がらない」「接続はできるが頻繁に切れる」といったトラブルに悩まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。
最近では、Android 15および最新のAndroid 16を搭載、もしくはアップデートした端末を中心に、Wi-Fi周りの不安定さを訴える声が再び増えています。
特にXperiaやPOCOといったAndroidスマートフォンでの報告が目立ち、接続不可、通信の途切れ、再接続されないといった症状がSNSやユーザーコミュニティで共有されています。
ただし、この問題は端末そのものの不具合と断定できるケースは少なく、多くの場合は別の要因が関係しているようです。
繋がらない、切れる、遅くなる 共通して報告される症状
Android 15・16環境で多く挙げられているWi-Fiトラブルには、次のような傾向があります。
・Wi-Fiに接続できない
・接続後、短時間で切断される
・切断後に自動で再接続されない
・通信が極端に遅くなり、いわゆるパケ詰まりのような状態になる
過去のOSアップデート時にも似た報告はありましたが、今回の特徴として、特定メーカーや特定機種に集中するケースが見られる点が挙げられます。
原因は端末ではなくルーター側にある場合が多い
重要なのは、これらのWi-Fiトラブルの多くが、スマートフォン本体の不具合ではないという点です。
実際には、家庭用ルーターの設定や仕様、あるいはルーターと端末との相性が影響しているケースが少なくありません。
その中でも、以前から指摘されているのが「MACアドレス設定」です。
Android標準のランダムMACアドレスが影響するケース
Androidでは、セキュリティ向上を目的として、Wi-Fi接続時にMACアドレスをランダム化する仕組みが採用されています。
この機能自体はAndroid 10以降で標準となっていますが、Android 15・16環境では、この挙動が原因とみられる接続トラブルが再び増えている印象です。
例えば、ルーター側で特定のMACアドレスのみ接続を許可する設定が有効になっている場合、ランダムに変化するMACアドレスが弾かれてしまうことがあります。
また、フィルタリング設定を行っていなくても、ルーターの機種やファームウェアによっては、ランダムMACアドレスとの相性が悪く、通信が不安定になるケースも確認されています。
なお、この問題はすべての端末で必ず発生するわけではなく、機種による依存性があることも事実です。
特に一部のXperiaやPOCOでは発生しやすい傾向がある、という声もあり、完全に無視できる問題ではなさそうです。
一時的な対処法としてMACアドレスを固定する方法
Wi-Fiが頻繁に切れる、安定しないといった場合、端末側の設定でMACアドレスを固定することで改善するケースがあります。
Android端末では、以下の手順で設定変更が可能です。
・「設定」を開く
・「ネットワーク」を選択
・「Wi-Fi」をタップ
・接続中、または接続したいネットワークを選択
・「詳細」を開く
・「プライバシー」から[デバイスのMACを使用]を選択
この設定変更により、ルーター側との認識が安定し、接続トラブルが解消される場合があります。
利便性とセキュリティのバランスには注意が必要
ランダムMACアドレスは、本来プライバシー保護とセキュリティ強化を目的とした機能です。
そのため、MACアドレスを固定することで、理論上はセキュリティ面でのメリットが減少することになります。
安定した通信を優先するか、セキュリティを重視するかは利用環境によって異なります。
自宅Wi-Fiなど信頼できるネットワークでのみ固定MACを使うなど、用途に応じた使い分けが現実的と言えそうです。
Android 15・16でWi-Fiトラブルに直面している場合は、端末の故障やOSの致命的な不具合を疑う前に、ルーター設定やMACアドレスの挙動を一度確認してみる価値は十分にありそうです。

